『経営コンサルティング』に求められる能力は多岐にわたります。経営コンサルタントとして絶対に必要なコミュニケーション能力に加え、次の6点が必要となります。
1)知識・ノウハウ
コンサルティングサービスを成立させるためには、お客様から『専門家』と思っていただくことが重要です。経営における全ての項目についてでなくていいので、何か一つでも専門性を高めお客様に相談してもらえるようにならなければなりません。
2)質問力
ヒアリング時にどのような質問を投げかけられるかは的確な現状分析を行う上で非常に重要な能力です。ただ気になったことを聞くというスタンスではなく、常に仮説を持って質問をするようにしましょう。
3)課題抽出力
得られた情報から課題を抽出することができなければ、コンサルティングはできません。より精度高く課題を抽出するために、『因数分解』を心がけるようにしましょう。
【因数分解の例】
(お客様の認識している課題)→成約件数が少ない
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成約件数=集客数×着座率×成約率 |
因数分解することで課題がより明確になり、効果的な施策が打てるようになります。
4)仮説構築力
お客様の課題を解決し、あるべき姿へ到達するための仮説を構築する力は、事例の蓄積と経験によって高まります。別に斬新なものである必要はありません。お客様が『是非やりたい』と思っていただくためには、事例をベースにするのが非常に有効です。何か行動を起こそうと思うときは不安が付きまとうものです。その不安を打ち消すために、同じような取組みの事例をストックしておきましょう。
5)企画提案力
仮説によって導き出されたものを企画提案し、相手に納得してもらう力が必要です。相手がその気になってもらえなければ良い提案も意味をなしません。
6)実践力
その上で提案したものを実行していただくために、現場をサポートし実践に移す力、行動力が必要とされます。
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