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 1.経理業務の基礎
1.経理業務の基礎  2.取引の発生  3.仕訳の基本、勘定科目  4.元帳と試算表  5.決算

●経理業務の目的

 会社は営業活動を行い利益を追求するものですが、一体いつからいつまでの期間をもって「利益がでた」「赤字になった」というのでしょうか。また何をもって利益とするのでしょうか。
 通常会社ごとに会計期間というものをそれぞれ設定します。期間を区切ってその期間に対応する売上を算出し、営業活動にかかった費用と収益を集計して、利益を確定します。経理担当者は、簿記の作業の流れに沿って、利益の確定のために、日々の営業活動による取引を記録していきます。
 (ちなみに会社にもよりますが、主に3月締めの会計期間(つまり4月1日から3月末日までの1年間)を適用するところが多いようです。


●経理業務の役割

 経理の役割とは、会社のお金(資金)を取り扱い、その流れを月・年単位で集計し、記録・管理して、会社を取り巻く利害関係者(投資家・株主など)に報告することです。経理担当者は、簿記会計の原則にのっとり、会社の毎日の取引を記録し、最終的な目的として、会社の財政状態と経営成績をそれぞれ表示する貸借対照表(Balance Sheet;B/S)と損益計算書(Profit and Loss statement;P/L )を作成し、株主総会を経て、納税手続きを行い、株主・債権者等の利害関係者に対して、報告する義務があるのです。


●経理業務の流れ
取引の発生 ここでの取引とは、財産の増減が発生することをいいます。
仕訳の基本、勘定科目とは 仕訳の基本である勘定科目について説明します。
元帳へ転記、試算表の作成 元帳への転記を具体的な設問例をあげて説明します。
決算 決算で行われるいろいろな作業を説明します。
貸借対照表から見えてくるもの 貸借対照表から、財政状態が見えてきます。
損益計算書から見えてくるもの 損益計算書から、経営成績が見えてきます。

*取引の発生→仕訳→元帳へ転記をいう作業は、日々繰り返し行われます。(いわゆる“帳簿づけ”です)