教育
総務・労務情報トップ税務経理の基礎知識[教育]>仕訳の基本、勘定科目
 2.取引の発生
1.経理業務の基礎  2.取引の発生  3.仕訳の基本、勘定科目  4.元帳と試算表  5.決算

●勘定科目とは

 勘定科目とは、仕訳の形式で記録した取引の内容を同じ項目ごとに分類するために基準と成るものです。勘定科目は、大きく次の5つの項目にわかれます。

資 産 一般にいわれる財産だと思って頂いて結構です
負 債 人から借りたお金、つまり借金です
資 本 商売を始めるときは元手が必要です。その元手のことです
収 益 物を売って稼いだお金、物を貸してもらったお金などです
費 用 いわゆる必要経費です

 上表5項目をさらにその企業に合わせて細かく分けます。したがって勘定科目は、無限に作れるということです。ただし、あまり多く作りすぎると、分類する意味がなくなってしまうので気をつけなければなりません。

*具体的な勘定科目の例です。参考にしてください。
資 産 現金・預金・売掛金・貸付金・商品・建物・機械・車両・備品・土地 など
負 債 買掛金・借入金 など
資 本 資本金 など
収 益 売上・受取利息 など
費 用 仕入・給料・広告費・交通費・交際費・消耗品費・通信費・旅費交通費・地代家賃・修繕費・雑費・支払利息 など


●借方と貸方

 簿記(複式簿記:財産の動きのほかに、財産がどこからきたのかということまで帳簿につけていく手法)とは、財産の2つの側面をとらえていくものと言われています。つまり、1つは財産そのものの姿、もう1つはその財産をどのようにして手に入れたかという2点から考えていきます。これは簿記の用語で言う「借方」「貸方」という言葉に置き換えることができます。

財産そのものの姿=「借方」  財産をどのようにして手に入れたか=「貸方」

借 方 財産がどのような形をしているか、どのように使われていたかを表す 資産・費用
貸 方 財産がどこからきたのか、どのようにして手に入れたのかを表す 負債・資本・収益


◎取引を表にすると・・・
 下表は仕訳を行う場合の基本的なものです。
 すべての簿記の取引は下表にあてはめることができます。
 下表のリンク部分にカーソルを合わせると空欄部分に画像が表示されます。

借方 貸方
資産の増加(+) 資産の減少(−)
負債の減少(−) 負債の増加(+)
資本の減少(−) 資本の増加(+)
費用の発生(+) 収益の発生(+)
*点線で表した取引は稀に生じる取引です