人事
総務・労務情報トップ賃金[人事]>中途採用者の賃金設計
 3.中途採用者の賃金設計
1.賃金の決定要素  2.賃金体系の設計  3.中途採用者の賃金設計

中途採用者の賃金設計

 中途採用者の賃金決定でもっとも頭を悩ますのが、在籍者とのバランスです。
 そこで「みなし勤続年数」を定めます。これは中途採用者の学卒後の経過年数を一定の率で勤続年数に換算する方法です。

 例えば、32歳で大卒後10年経過の者を中途採用した場合に、一定の率を70%と設定します。そうすることで、自社内の大卒後7年経過の在籍者と同じ額の賃金を支給することになります。すると同じ自社の大卒後10年のものとは3年分の開きが出るわけですから、社内に対しても説得力があります。
 さらに、中途採用者でも入社後の貢献度や業績に応じて、評価される賃金体系であれば、中途採用者の頑張りにも答えられます。例として、社内試験などの実施を行うなどして、客観的な評価基準を併用することも方策です。
 一般的に中途採用者は新卒採用とは異なり、会社が業務上期待していることが明らかでありますから、期待している業務の成果や賃金の関係を事前に良く説明しておくことが必要です。