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個人事業者は確定申告書を「市販の会計ソフト」で作成、「e-Tax」で提出

 弁護士ドットコム(株)がさきごろ公表した個人事業主に行った「確定申告に関する実態調査」によると、確定申告書は“市販の会計ソフトで作成し、e-Taxで提出”している者が多いことがわかった。

 令和4年分確定申告終了直後の3月17日~3月23日に実施された今回の調査(調査件数348人)では、まず個人事業主の主な確定申告内容(複数回答)をみると、「事業(本業)に関する税務申告」が85.7%だったほか、「医療費控除、生命保険料控除、住宅ローン控除、ふるさと納税など控除に関する税務申告」が36.5%、「副業やアルバイト・パートに関する税務申告」が23.4%、「株やFX、不動産など投資での利益に関する税務申告」が14.9%だった。

 確定申告書の作成方法では、「市販の会計ソフトで作成」が41.8%と4割を超えており、国税庁の申告書作成システムである「確定申告作成コーナーで作成」が19.9%、「e-Taxソフトで作成」が15.2%、「税理士に依頼して作成」が13.7%と回答しており、国税庁のシステムの利用は3人に1人強にとどまっている。

 また申請書の提出方法では、「e-Taxを利用した」が75.4%、「窓口に持参した」が10.2%と回答しており、「コロナ禍により浸透した在宅勤務や非対面サービスなどの影響からか、税務署に行くことなく自宅から手軽に提出可能な“e-Tax”が主流となっていることがわかる」と同社では分析している。

 なお、今年の確定申告で苦労したこと・困ったこと(複数回答)については、「作業時間の確保」が29.8%で最も多く、以下、「税法の理解」27.2%、「会計ソフトの使い方」24%、「税金や所得の計算」21.9%と続いている。

確定申告に関する実態調査について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 弁護士ドットコム(株)がさきごろ公表した個人事業主に行った「確定申告に関する実態調査」によると、確定申告書は“市販の会計ソフトで作成し、e-Taxで提出”している者が多いことがわかった。 令和4年分確定申告終了直後の3月17日~3月23日に実施された今回の調査(調査件数348人)では、まず個人事業主の主な確定申告内容(複数回答)をみると、「事業(本業)に関する税務申告」が85.7%だったほか、「医療費控除、生命保険料控除、住宅ローン控除、ふるさと納税など控除に関する税務申告」が36.5%、「副業やアルバイト・パートに関する税務申告」が23.4%、「株やFX、不動産など投資での利益に関する税務申告」が14.9%だった。 確定申告書の作成方法では、「市販の会計ソフトで作成」が41.8%と4割を超えており、国税庁の申告書作成システムである「確定申告作成コーナーで作成」が19.9%、「e-Taxソフトで作成」が15.2%、「税理士に依頼して作成」が13.7%と回答しており、国税庁のシステムの利用は3人に1人強にとどまっている。 また申請書の提出方法では、「e-Taxを利用した」が75.4%、「窓口に持参した」が10.2%と回答しており、「コロナ禍により浸透した在宅勤務や非対面サービスなどの影響からか、税務署に行くことなく自宅から手軽に提出可能な“e-Tax”が主流となっていることがわかる」と同社では分析している。 なお、今年の確定申告で苦労したこと・困ったこと(複数回答)については、「作業時間の確保」が29.8%で最も多く、以下、「税法の理解」27.2%、「会計ソフトの使い方」24%、「税金や所得の計算」21.9%と続いている。
2023.05.16 16:09:55