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自宅からのe-Tax、会場申告を初めて上回る

 納税者本人による自宅からのe-Taxの確定申告件数が、確定申告会場での申告件数を初めて上回った。これは、国税庁がこのほどまとめた令和3年分の所得税等の確定申告状況により明らかとなったもの。

 国税庁の発表によると、確定申告会場への来場や税理士への依頼をせず、国税庁HPの確定申告書等作成コーナーや会計ソフトを利用して自宅から納税者自身がe-Taxで申告書を提出した人数は、前年(令和2年分)の約1.4倍となる442万人で、約122万人増加。税務署の確定申告会場で所得税等の申告書を作成・提出した人数を初めて上回った。

 また、納税者自身が自宅からe-Taxで申告書を提出した人のうち、マイナンバーカード方式で送信した人は239万人で、前年分から約1.8倍に増加している。さらに、自宅からスマートフォンを使ってe-Taxで申告した人は153万人で、前年分から約1.5倍に増加。とくにマイナンバーカードを利用してスマホから申告した人は85万人で前年分から約2倍に増加しており、平成30年分との比較でみると3年間で約12倍となっている。

 国税庁HPの確定申告書等作成コーナーでは、マイナポータル経由で、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力する機能(マイナポータル連携)を令和2年分から導入している。このマイナポータルポータル連携により控除証明書等を取得した人は34万人で、令和2年分から約100倍に増加している。

 なお、令和3年分の所得税等の確定申告書の提出人員は2285万人(対前年比1.6%増)で、平成24年分以降ほぼ横ばいで推移。確定申告書の提出人員のうち、申告納税額がある人は657万人(同0.1%減)で、その所得金額は46兆2398億円(同8.7%増)、申告納税額は3兆7915億円(同19.8%増)となっており、令和2年分と比較すると、人員は減少し、所得金額及び申告納税額は増加した。

令和3年分の所得税等の確定申告状況について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 納税者本人による自宅からのe-Taxの確定申告件数が、確定申告会場での申告件数を初めて上回った。これは、国税庁がこのほどまとめた令和3年分の所得税等の確定申告状況により明らかとなったもの。 国税庁の発表によると、確定申告会場への来場や税理士への依頼をせず、国税庁HPの確定申告書等作成コーナーや会計ソフトを利用して自宅から納税者自身がe-Taxで申告書を提出した人数は、前年(令和2年分)の約1.4倍となる442万人で、約122万人増加。税務署の確定申告会場で所得税等の申告書を作成・提出した人数を初めて上回った。 また、納税者自身が自宅からe-Taxで申告書を提出した人のうち、マイナンバーカード方式で送信した人は239万人で、前年分から約1.8倍に増加している。さらに、自宅からスマートフォンを使ってe-Taxで申告した人は153万人で、前年分から約1.5倍に増加。とくにマイナンバーカードを利用してスマホから申告した人は85万人で前年分から約2倍に増加しており、平成30年分との比較でみると3年間で約12倍となっている。 国税庁HPの確定申告書等作成コーナーでは、マイナポータル経由で、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力する機能(マイナポータル連携)を令和2年分から導入している。このマイナポータルポータル連携により控除証明書等を取得した人は34万人で、令和2年分から約100倍に増加している。 なお、令和3年分の所得税等の確定申告書の提出人員は2285万人(対前年比1.6%増)で、平成24年分以降ほぼ横ばいで推移。確定申告書の提出人員のうち、申告納税額がある人は657万人(同0.1%減)で、その所得金額は46兆2398億円(同8.7%増)、申告納税額は3兆7915億円(同19.8%増)となっており、令和2年分と比較すると、人員は減少し、所得金額及び申告納税額は増加した。
2022.06.29 16:13:33