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NISA口座での買付額が18兆円に

 金融庁は6月30日、少額投資非課税制度であるNISAの2019年12月末時点の利用状況調査結果(確報値)を公表した。

 NISA取扱全金融機関を対象に調査したもので、NISA(一般・つみたて)口座数は1363万7583口座(一般1174万7353口座、つみたて189万230口座)、買付額は18兆1833億260万円(一般17兆8857億4961万円、つみたて2975億5299万円)だった。ただし、一般NISA口座の56%、つみたてNISA口座の42%で2019年中に一度も買付がなかった。

 口座数を年代別にみると、一般NISAは60歳代、70歳代の口座数が多く、つみたてNISAは30歳代、40歳代の口座数が多かった。買付額(2014年~2019年中)を商品別にみると、一般NISAでは上場株式(全体の41%)と投資信託(全体の57%)合計で全体の98%を占め、制度上、投資対象商品が投資信託とされているつみたてNISAでは、買付額のほぼ全てがインデックス投信及びアクティブ運用投信等だった。

 一般NISAの非課税期間である5年間経過後は、投資額を翌年の非課税口座の枠に移管(ロールオーバー)することで非課税保有を継続することができる。2015年から2019年の利用枠で買付があった金融商品で、2020年の利用枠に移管された払出金額は6648億3955万円にのぼっている。

 一方、未成年者を対象に2016年に開始したジュニアNISAの口座数は35万3677口座にとどまっている。創設以降、利用実績が乏しいことから、令和2年度税制改正では、ジュニアNISAの口座開設期間を延長せず2023年末で終了する。

NISA 口座の利用状況調査について

ジュニア NISA 口座の利用状況調査について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 金融庁は6月30日、少額投資非課税制度であるNISAの2019年12月末時点の利用状況調査結果(確報値)を公表した。 NISA取扱全金融機関を対象に調査したもので、NISA(一般・つみたて)口座数は1363万7583口座(一般1174万7353口座、つみたて189万230口座)、買付額は18兆1833億260万円(一般17兆8857億4961万円、つみたて2975億5299万円)だった。ただし、一般NISA口座の56%、つみたてNISA口座の42%で2019年中に一度も買付がなかった。 口座数を年代別にみると、一般NISAは60歳代、70歳代の口座数が多く、つみたてNISAは30歳代、40歳代の口座数が多かった。買付額(2014年~2019年中)を商品別にみると、一般NISAでは上場株式(全体の41%)と投資信託(全体の57%)合計で全体の98%を占め、制度上、投資対象商品が投資信託とされているつみたてNISAでは、買付額のほぼ全てがインデックス投信及びアクティブ運用投信等だった。 一般NISAの非課税期間である5年間経過後は、投資額を翌年の非課税口座の枠に移管(ロールオーバー)することで非課税保有を継続することができる。2015年から2019年の利用枠で買付があった金融商品で、2020年の利用枠に移管された払出金額は6648億3955万円にのぼっている。 一方、未成年者を対象に2016年に開始したジュニアNISAの口座数は35万3677口座にとどまっている。創設以降、利用実績が乏しいことから、令和2年度税制改正では、ジュニアNISAの口座開設期間を延長せず2023年末で終了する。
2020.07.02 16:26:05