令和元年度税理士試験、749人が晴れて資格取得
令和最初の実施となった令和元年度(第69回)税理士試験結果が12月13日付の官報に公告され、749人が晴れて税理士資格を取得したことがわかった。今年の税理士試験は8月6日から3日間行われ、女性7558人を含む2万9779人(延受験者数4万1158人)で申込者(3万6701人)の約8割が受験した。
試験の結果、一部科目合格者数は女性1295人を含む4639人で、一部科目合格者を含めた合格率は18.1%と前年度に比べ2.8ポイント増えた。なお、今回の試験で合格科目が5科目に達し、税理士資格を取得した者は女性206人を含む749人と前年より77人多い。
合格者の内訳をみると、学歴別では、約75%の563人を「大学卒」が占め、以下、「専門学校卒」の95人、「高校・旧中卒」の51人、「短大・旧専卒」の23人、「その他」13人、「大学在学中」4人。また、年齢別では、「41歳以上」が268人で最も多く、以下、「31~35歳」が158人、「36~40歳」が148人、「26~30歳」が112人、「25歳以下」が63人だった。
一方、科目別の合格率平均は、今回2.7ポイント上昇し15.5%。科目別でみると、受験者数は違うものの最も高かったのは「住民税」で5.5ポイント増加の19.0%。以下、「財務諸表論」18.9%、「簿記論」17.4%、「事業税」14.8%と続き、国税では「法人税法」の14.7%が一番高かった。今回、最も難しかった科目は、「相続税法」の11.7%。
なお、令和2年度(第70回)税理士試験は、来年は8月18日から8月20日まで行われ、同年12月18日に合格者が発表される予定となっている。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)