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中小企業のDXへの投資額、「年100万円未満」が半数 ~費用対効果は「適正以上」多く ~サクサHDが経営者らのアンケート

 サクサホールディングス(HD)が実施した中小企業の経営層(経営者、役員)調査によると、DX(デジタルトランスフォーメーション)への投資は「100万円未満」が半数に達した。一方で「DX導入の費用対効果」については一定の評価をする声が多く聞かれた。

 サクサは中堅・中小企業のオフィスのDX支援や情報通信システムの開発、製造、販売などを手掛けている。調査は同社が中小企業の経営者や役員を対象に7月21~24日に実施し、218件の回答を得た。回答した企業の業種は情報通信、建設業、製造、卸売・小売、不動産、サービス、金融・保険、宿泊など。

DX投資の費用対効果、9割が「適正」以上

 アンケートで「DX施策について年間どれくらいの費用がかかったか」と質問したところ、「100万円未満」との回答が50.8%を占めた。「100万円以上300万円未満」と答えた人も27.1%に達し、「300万円未満」との回答が合計で約8割を占めた。「300万円以上500万円未満」「500万円以上1000万円未満」はそれぞれ6.8%にすぎなかった。「1000万円以上」も8.5%にとどまった。

 一方で「DX導入の費用対効果についてどう思うか」と聞いたところ、最も多かったのは「適正」で50.8%に達した。「高い」は15.3%、「やや高い」は22%だった。「適正」以上の評価は合計で9割近くに達した。「やや低い」は5.1%、「低い」は6.8%に過ぎなかった。この結果からは、中小経営者が「少ないDX投資の割に一定の効果をあげている」と考えていることが分かる。

今後予定するDXは「書類の電子化」「顧客管理」など

 今回のアンケートで「DXで具体的にどんなことを実施しているか」と聞いたところ、「書類の電子化」との回答が49.2%と約半数を占めた(複数回答)。「顧客管理(名刺管理含む)」が47.5%で続いた。「経費精算」、「情報セキュリティ対策」もそれぞれ40.7%と非常に高い比率を占めた。「電子契約・決済」「スマホ活用」「その他業務管理」も、それぞれ全体の3分の1と比較的高い水準に達した。

 「今後、実施する予定のDX施策はあるか」との質問に対しては「電子契約・決済」が27.1%でトップだった(上位3つまでの複数回答)。「情報セキュリティ対策」、「書類の電子化」、「その他業務管理」もそれぞれ20.3%に達した。「経費精算」(18.6%)や「顧客管理(名刺管理含む)」(16.9%)との回答も2割近くに達した。「情報セキュリティ対策」以外では、社内の事務処理の電子化関連の回答が多かった。

提供元:サクサホールディングス株式会社

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 サクサホールディングス(HD)が実施した中小企業の経営層(経営者、役員)調査によると、DX(デジタルトランスフォーメーション)への投資は「100万円未満」が半数に達した。一方で「DX導入の費用対効果」については一定の評価をする声が多く聞かれた。 サクサは中堅・中小企業のオフィスのDX支援や情報通信システムの開発、製造、販売などを手掛けている。調査は同社が中小企業の経営者や役員を対象に7月21~24日に実施し、218件の回答を得た。回答した企業の業種は情報通信、建設業、製造、卸売・小売、不動産、サービス、金融・保険、宿泊など。
2023.10.26 16:06:51