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5月に飲食店のテイクアウトを利用した人は58%

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響のなか、リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が首都圏・関西圏・東海圏の居住者を対象に実施した「飲食店からのテイクアウトの利用実態調査」結果(有効回答数1万136人)によると、本年5月の飲食店からのテイクアウト経験は、いずれかの業態の飲食店からテイクアウトを行った人が合計58.1%と過半数を占めた。

 業態別で最も多かったのは「ファストフード」で24.8%、2位は「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」で16.0%、3位は「和食料理店」で12.6%、僅差で4位が「ファミリーレストラン、回転すし等」で12.4%だった。業態を4分類でみると、「食事を主体とする業態」からのテイクアウト利用者が40.6%、「軽食を主体とする業態」からが33.3%、「飲酒を主体とする業態」からは5.4%に過ぎなかった。

 5月は緊急事態宣言の影響で多くの飲食店が営業の自粛や営業時間短縮を行うなか、テイクアウトへの道を模索する飲食店も多かった。もともとテイクアウトとの兼業も一般的な「軽食を主体とする業態」や「食事を主体とする業態」はテイクアウト市場でも一定のシェアを確保する一方、「飲酒を主体とする業態」のテイクアウト市場への参入が、一筋縄ではいかなそうなことがうかがえるデータとなっている。

 飲食店からのテイクアウトを利用した食事シーンをみると、食事の種類(複数回答)では、「夕食」が最多で69.5%、また、「昼食」も53.0%と過半数。食事の相手(同)では「家族・親族(19歳以上のみ)」が最多で28.4%、以下、「夫婦2人で」23.7%、「1人で」22.1%、「家族・親族(小学生以上18歳以下の子を含む)」20.2%などとなっている。また、食事の場所では「自宅」が圧倒的に多く95.8%だった。

 テイクアウトを利用した理由(複数回答)については、最も多かったのは「持ち帰って食べるほうが、自分や家族が安全」で45.9%、2位「毎食、家で作るのは手間がかかる」45.2%、3位「定期的に食べたくなるメニューがある」41.2%、4位「自分では調理しにくい・できないメニューが楽しめる」36.3%という結果だった。全体的に男女でスコア差が大きく、女性のほうが多くの利用動機を持っている傾向がある。

 テイクアウトの単価(一人一食分あたり)は、平均額が最も高かったのは「夕食」で平均1708円、次いで、「昼食」が平均1054円、「夜食」が平均971円などだった。性年代別では、「夕食」で60代女性が平均2107円、「昼食」で60代男性が平均1227円と、「夕食」、「昼食」とも60代が男女それぞれで最も高い平均単価となっている。逆に単価が最も低かったのは、「夕食」が20代女性で平均1541円、「昼食」が40代女性で平均952円となっている。

飲食店からのテイクアウトの利用実態調査について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響のなか、リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が首都圏・関西圏・東海圏の居住者を対象に実施した「飲食店からのテイクアウトの利用実態調査」結果(有効回答数1万136人)によると、本年5月の飲食店からのテイクアウト経験は、いずれかの業態の飲食店からテイクアウトを行った人が合計58.1%と過半数を占めた。 業態別で最も多かったのは「ファストフード」で24.8%、2位は「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」で16.0%、3位は「和食料理店」で12.6%、僅差で4位が「ファミリーレストラン、回転すし等」で12.4%だった。業態を4分類でみると、「食事を主体とする業態」からのテイクアウト利用者が40.6%、「軽食を主体とする業態」からが33.3%、「飲酒を主体とする業態」からは5.4%に過ぎなかった。 5月は緊急事態宣言の影響で多くの飲食店が営業の自粛や営業時間短縮を行うなか、テイクアウトへの道を模索する飲食店も多かった。もともとテイクアウトとの兼業も一般的な「軽食を主体とする業態」や「食事を主体とする業態」はテイクアウト市場でも一定のシェアを確保する一方、「飲酒を主体とする業態」のテイクアウト市場への参入が、一筋縄ではいかなそうなことがうかがえるデータとなっている。 飲食店からのテイクアウトを利用した食事シーンをみると、食事の種類(複数回答)では、「夕食」が最多で69.5%、また、「昼食」も53.0%と過半数。食事の相手(同)では「家族・親族(19歳以上のみ)」が最多で28.4%、以下、「夫婦2人で」23.7%、「1人で」22.1%、「家族・親族(小学生以上18歳以下の子を含む)」20.2%などとなっている。また、食事の場所では「自宅」が圧倒的に多く95.8%だった。 テイクアウトを利用した理由(複数回答)については、最も多かったのは「持ち帰って食べるほうが、自分や家族が安全」で45.9%、2位「毎食、家で作るのは手間がかかる」45.2%、3位「定期的に食べたくなるメニューがある」41.2%、4位「自分では調理しにくい・できないメニューが楽しめる」36.3%という結果だった。全体的に男女でスコア差が大きく、女性のほうが多くの利用動機を持っている傾向がある。 テイクアウトの単価(一人一食分あたり)は、平均額が最も高かったのは「夕食」で平均1708円、次いで、「昼食」が平均1054円、「夜食」が平均971円などだった。性年代別では、「夕食」で60代女性が平均2107円、「昼食」で60代男性が平均1227円と、「夕食」、「昼食」とも60代が男女それぞれで最も高い平均単価となっている。逆に単価が最も低かったのは、「夕食」が20代女性で平均1541円、「昼食」が40代女性で平均952円となっている。
2020.07.21 15:59:39