日本政策金融公庫の噂に元公庫職員がズバリ回答!②
元公庫職員VTuberのみつきです。
前回は「日本政策金融公庫の噂に元公庫職員がズバリ回答!①」として、最もよく聞く噂である『公庫の融資審査は本当に甘いのか?』についてご紹介しました。
今回はシリーズ第2弾として、日本政策金融公庫にまつわる噂を元公庫職員の立場からズバリ回答していこうと思います。
今回答えを出す噂は『融資面談後2~3日で担当者から連絡がなければ、融資通過の可能性が高い』というものです。
どうやら公庫融資の資金調達コンサルタントのなかでテクニックとして存在しているようです。
どういうものかというと、融資面談で検討を行ったうえで否決とするならば、速やかに事業者に連絡することになるという前提に立っています。よって、融資面談後に2~3日経過しても担当者から連絡が来ていないならば、可決の方向で審査を進めていると判断できるというもののようです。
この噂の答えは間違いです。
たしかに、融資をお断りする場合は事業者の立場も考えて、できるだけ速やかに融資審査の結果を連絡するよう審査担当者は意識しています。
ただそうはいっても、面談を終えてから融資結果を回答するまでの時間は、案件の難易度でバラつきがあります。検討に時間が要するものであれば面談後2週間ほどかかる案件もありますし、とてもスピーディーに対応すれば面談日に結果を連絡することもあります。
さらには、審査担当者が審査案件を現在どれほど抱えているかにもよります。
「面談後2~3日経ったけど、連絡がないから融資通過するのだろう」と決めつけるのはやめたほうが良いかと思います。
融資面談後に追加での対応がなく融資審査の結果が出るということはほとんどなく、ほとんどの場合において、融資面談後には追加資料の提出依頼や電話での追加ヒアリングがあります。
あなたと面談した審査担当者は敵ではなく味方ですので、「どのような資料を提出することで、担当者は可決の稟議作成がしやすくなるのか?」と審査担当者が可決の検討を進めるために協力するという姿勢で、融資申込に臨むことがとても大事になってきます。
これを意識するだけでも、実は融資の通過率を上げることができます。