日本政策金融公庫の噂に元公庫職員がズバリ回答！①
元公庫職員VTuberのみつきです。
突然ですが、日本政策金融公庫に関する噂に出くわすことはありませんか？
インターネットや書籍、最近ではSNSでも簡単に情報を手に入れられるようになり、日本政策金融公庫の融資について「よく言われていること」があるかと思います。
今回は日本政策金融公庫にまつわる噂の1つについて、元公庫職員の立場からズバリ回答していこうと思います。
今回取り上げる日本政策金融公庫に関する噂は、『公庫の審査は甘いから、融資獲得は簡単！』です。
もっとひどいものだと『公庫の審査はザル』や『公庫は書類を出せば審査は通る』などの文言を見かけます。
この噂は皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？
早速この噂の真偽についてお答えすると、半分正解で半分間違いです。
正しくは、『民間金融機関と比べると審査は甘い。キチンと準備をすれば融資は通る』になります。
日本政策金融公庫は「民間金融機関の補完」という立場を取っており、比較的審査のハードルを下げて
個人事業主や中小企業の支援を行っています。
ここから「審査は甘い」の部分だけ切り取られて広まったのだと思うのですが、もちろん日本政策金融公庫の基準で融資できないものは断られることになります。
あくまでみつき個人の肌感覚になりますが、日本政策金融公庫の融資通過率は6～7割くらいだと感じます。甘く見ると痛い目を見ることになるのです。
一方で、日本政策金融公庫の融資審査では何か特別なものを求められているのかというと、決してそんなことはありません。
これは実際に審査業務に従事した職員として断言できます。
申込に必要な書類を作成し、日本政策金融公庫が求める基準をクリアできるよう準備を行えば、融資通過は十分に可能です。
今回回答した噂を鵜呑みにして日本政策金融公庫の審査基準を甘く見ていると、顧問先の資金調達に失敗して顧問先の皆さんに対する信頼が崩れかねません。
くれぐれも情報を吟味する際は、情報を発信している人がどのような人なのかを確認するようにすると良いかもしれません。
