【起業の失敗あるある】起業に向いている人いない人
「起業に向いている人はどんな人ですか?」
起業を迷っている人から、こんな質問を受けることがあります。筆者は今まで3000人以上の起業家のサポートをしてきました。それだけ多くの起業家と接していれば、起業に向いている人、向いていない人には傾向があります。以下、筆者なりの答えを書いていきます。参考にしてみてください。
起業に向いている人はどんな人か
もし、勤めている会社の上司に不満がある場合、1と2、どちらに近い感じ方をしますか?
1:「もっといいやり方があるのに!だったら自分で会社を作ってしまおう。」
これが起業に向いている人の考え方です
2:「もうやっていられない、転職したい」。
これが起業には不向きな人の考え方です。
常に誰かの下で働くことを前提とした考え方をする人は起業には向いていません。会社員に適性があるという言い方ができます。まどろっこしい、自分で切り開いたほうが早いと考える人は起業に向いているでしょう。
欲を持っているか
起業して成功できるかは、その人の欲の大きさにも左右されます。リスクに対する感じ方も同様です。次のどちらの考え方に近いですか?
1:「最初の2年間は年収200万円かもしれないけど、3年後には年収2,000万円を目指す!」
無一文に近いリスクも許容できるけど、大金を手にする自信もある。これが起業に向いている人の考え方です。収入だってどんどん上を目指したい。起業すれば自己責任の超競争社会に巻き込まれます。それをなんとも思わない人が起業に向いています。
2:「年収500万円なんだけど、なんとかこれを年収550万円にしたい!」
これが起業に不向きな人の考え方です。過去の延長線上で収入やリスクを考える積み上げ思考をします。日本では大半の人がこの考え方をするのではないでしょうか。
起業すれば、まだ見ぬ世界が広がっています。一旦、今の待遇をかなぐり捨てても、世の中に貢献することができれば、結果として大金を手にできるかもしれません。もちろん、裏表の関係でリスクがついてきます。どちらの人生を選ぶか、どちらが正解かはその人次第です。一度の人生ですから、じっくりと考えましょう。
プライベートを充実させたいか
働き方改革といわれる世の中。仕事とプライベートをきっちりとわけることが重視されるようになりました。ただ、起業して小企業の社長にもなれば、遅くまで仕事をしなければならなかったり、休みの日に仕事のメールや電話がたくさん来たりと、忙しい生活が待っています。自分ならそれをどう感じると思いますか?
1:「好きでやってるんだから、休みなんてなくてもいい。それが幸せなんだから」
起業して成功する人は、仕事を楽しんでやっています。休日出勤だって、そこまで抵抗はないし、仕事と休日の境目がないのが日常です。周りからみても休日出勤が楽しそうに見えます。
2:「やっぱり休日は仕事のことなんて全て忘れてのんびりしたい」
休日にまで仕事をするなんて、苦しみでしかない。そんな考え方をするのであれば、起業しない方が良いでしょう。起業して社員をたくさん雇って全部任せる。そこまでくれば実現できるかもしれませんが、相当先の話になるのが普通だからです。
どうしても成し遂げたいことがあるか
誰にでも成し遂げたい夢があるでしょう。もしその夢が起業することでしか実現できないとしたらどうしますか?
1:「起業してでも実現したい。自分ならできる!」
衝動に突き動かされ、何が何でも実現したい、誰になんと言われようと今すぐ始めたい、という強い意志がある人は起業に向いています。
2:「成り遂げたい夢は実現したい。でも、やっぱり今はムリ。老後にできたらいいなぁ。」
したいことはしたいけど、生活や周りの反対など考えると今すぐにはムリ。そんな風に考えるひとは起業には向いていません。カタチを変えるかもしれませんが、会社員として夢を実現する方法だってあるかもしれません。
起業するかしないか
いかがでしたか?あくまで典型的な例や傾向なので、全てのケースでこれに当てはまるものでもありません。ただ、一ついえるのは、起業するには、「何が何でも実現したい!」という強い意志が必要だということです。そして、誰だって起業は初心者なわけですから、根拠のない自信だって必要なのです。エイッと飛び込む勢いと勇気が必要となります。
どちらの人生を選ぶか、優劣はありませんし、正解はありません。ただ、人生は一度しかありません。じっくりと考えて後悔のないように生きましょう。