障害者雇用率の引上げ
田中「先日、会合に出席していた経営者仲間と話をしていたところ障害者の雇用の話題になりまして、私もそんなに詳しくないので守田先生のお話をさせていただきました。是非紹介してほしいとおっしゃられているのですが、よろしいでしょうか。」
守田「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
リエ「私も法定雇用率の変更があったというのは記憶していますが、対象企業に該当していないので詳しく覚えていません。」
守田「平成30年4月1日から障害者の法定雇用率が引上げになりました。改定によって民間企業は、法定雇用率2.0%から2.2%に引き上げられ、障害者を雇用しなければならない民間企業の事業主範囲も従業員50人以上から45.5人以上に変更となっています。また、具体的な引上げ時期はこれから決定するとされていますが、平成33年4月までに更に0.1%の引上げも予定されています。」
リエ「障害者雇用のための各種助成金制度がありましたよね。」
田中「具体的には、どのような助成金があるのでしょうか。」
守田「何種類かあるのですが、例えば障害者雇用の経験のない中小企業が、雇用義務制度の対象となる障害者を初めて雇用する場合(障害者の雇用義務制度の対象となる労働者数45.5人から300人)に120万円が助成される等の助成金制度があります。」
リエ「トライアル雇用に対する助成金等もありましたよね。」
守田「はい。」
田中「この新しい法定雇用率は、いつから適用されるのですか。」
守田「平成31年5月に申告する分から新しい法定雇用率が適用となります。」
リエ「新規に対象企業となることが予測される場合には、事前にハローワークに確認と相談をしたほうが良さそうですね。」