酒類小売業者数では約4%のスーパーが約4割を売り上げ
酒類小売業者数全体では約4%のスーパーが約4割を売り上げたことが、国税庁が公表した「酒類小売業者の概況」(平成29年度分)で分かった。それによると、平成30年3月31日現在において、全ての酒類が販売でき、かつ、販売方法に小売に限る旨の条件が付されている免許(期限付き及び特殊のものを除く)を有する酒類小売業者は9万631者で、その販売場数は16万434場、総小売数量は811万3987キロリットルだった。
小売業者の事業者数をみると、「一般酒販店」が44.0%を占めて最も多く、次いで、「コンビニエンスストア」(構成比35.3%)、「その他(農協、生協など)」(同13.8%)、「スーパーマーケット」(同3.5%)、「業務用卸主体店」(同2.2%)、「量販店(ディスカウントストア等)」(同0.8%)、「ホームセンター・ドラッグストア」(同0.3%)、「百貨店」(同0.1%)と続く。
販売場数では、「コンビニエンスストア」が34.2%を占めて最も多く、次いで、「一般酒販店」(構成比26.0%)、「その他(農協、生協など)」(同14.2%)、「スーパーマーケット」(同12.8%)、「ホームセンター・ドラッグストア」(同8.6%)、「量販店(ディスカウントストア等)」(同2.1%)、「業務用卸主体店」(同1.9%)、「百貨店」(同0.3%)と続く。
小売数量をみると、「スーパーマーケット」が全体の37.6%を占めて最も多い。つまり、事業者数では3.5%に過ぎないスーパーが全体の4割近くを売り上げていることになる。次いで、「一般酒販店」13.1%、「量販店」11.7%、「コンビニエンスストア」11.5%、「業務用卸主体店」10.1%、「ホームセンター・ドラッグストア」10.1%、「その他(農協、生協など)」5.3%と続き、「百貨店」が0.7%と最も少ない。
なお、1日の平均営業時間は、「コンビニエンスストア」23.0時間、「スーパーマーケット」13.1時間、「ホームセンター・ドラッグストア」12.5時間、「量販店」12.4時間、「一般酒販店」10.5時間、「その他」10.4時間、「百貨店」9.6時間、「業務用卸主体店」9.5時間の順。また、中小企業者割合は、「一般酒販店」99.2%、「コンビニエンスストア」98.5%、「業務用卸主体店」95.6%などが高い。
提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)