Zenkenがアイリッジと提携~インドのIT開発チームを企業に紹介
IT(情報技術)人材の仲介事業を手掛けるZenkenは、システム開発のアイリッジと業務提携を結んだ。Zenkenはインド南部ベンガルールの上位工科系大学を卒業した複数のIT人材などをチームとしてアイリッジに紹介する。アイリッジは紹介されたエンジニアを活用し、自社内で海外エンジニアによる開発チームを稼働させる。インドのIT人材を活用し、デジタル分野での人手不足に対応するのが狙いだ。
Zenkenは18年からインドの工科系大学などと提携し、日本企業への就職支援を手掛けてきた。しかし、海外人材が日本企業の開発チームに加わるには言語の壁の問題があり、海外人材が十分な活躍の場を提供できないことが課題となっていた。企業のDXを支援するアイリッジでは、DX需要の高まりから引き合いが増える一方、十分な開発体制を確保するための費用や採用工数の増大が課題となっていた。
Zenkenが編成したインドなどの海外エンジニアチームを、アイリッジが既存顧客に提供するサービスも始める。アプリの受託開発拠点をインドで展開したり、顧客企業がシステム開発を内製化するためのインド拠点の設立を支援したりする。
民間予測によると、日本のDX市場投資額は2030年に4.6倍に、IT人材市場規模は1.3倍になる見通しだ。経済産業省の試算によると、30年までに最大79万人のIT人材が国内で不足する見込み。両社は提携を通じて日本企業のIT人材不足の解消に貢献する考えだ。
提供元:Zenken株式会社