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国内銀行111行の3月期の預貸率は65.7%

 東京商工リサーチが10日に発表した「国内銀行111行の2019年3月期単独決算の預貸率調査」結果によると、国内銀行111行の2019年3月期の預貸率は65.7%(前年同期65.2%)だった。預貸率は、2010年3月期以降、9年連続で低下していたが、2019年3月期は10年ぶりに前年同期を上回った。預貸率は、銀行預金の運用状況を示す経営指標の一つで、預金残高に対する貸出残高の比率。

 2009年3月期は貸出金が前年同期比4.3%増、預金が同2.1%増と、伸び率は貸出金が預金を上回った。しかし、リーマン・ショック後は中小企業の資金繰りが悪化し、2009年12月に中小企業等金融円滑化法が施行された。これに伴い、金融機関の貸出は伸び悩み、伸び率は預金が貸出金を上回る状態が続いていた。2019年3月期は貸出金の伸び率が前年同期比5.0%増に対し、預金は同4.1%増で、貸出金が0.9ポイント上回った。

 111行のうち、預貸率が前年同期を上回ったのは82行(構成比73.8%)で、前年同期(45行)から37行増えた。預貸率の伸び率の最高は、「熊本銀行」の17.1ポイント上昇(90.9→108.0%)。同行は貸出金(前年同期比16.7%増)を伸ばす一方、預金(同1.8%減)が減少し預貸率が大幅に上昇した。次いで、「スルガ銀行」12.2ポイント上昇、「十八銀行」8.2ポイント上昇の順だった。

 業態別の預貸率は、大手銀行が58.4%(前年同期58.1%、前年同期比0.3ポイント上昇)、地方銀行が75.4%(同73.9%、同1.5ポイント上昇)、第二地銀が77.2%(同76.2%、同1.0ポイント上昇)と、全業態で前年同期を上回った。預貸率が前年同期を上回ったのは、大手行で7行のうち3行、地方銀行で64行のうち50行、第二地銀で40行のうち29行、計82行と全体の約7割(構成比73.8%)を占めた。

 銀行の本店所在地別にみた預貸率は、全国10地区で前年同期を上回った。最高は「九州」の82.6%(前年同期79.3%)。次いで、「中部」77.2%(同75.5%)、「中国」76.9%(同75.1%)、「北海道」75.5%(同74.9%)、「近畿」73.8%(同73.2%)の順。最低は「東京」の58.2%(同57.9%)。伸び率は、「九州」の前年同期比3.3ポイント増が最高、次いで、「中国」の同1.8ポイント増と続く。

国内銀行111行「2019年3月期単独決算 預貸率」調査について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)



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6月25日更新

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 東京商工リサーチが10日に発表した「国内銀行111行の2019年3月期単独決算の預貸率調査」結果によると、国内銀行111行の2019年3月期の預貸率は65.7%(前年同期65.2%)だった。預貸率は、2010年3月期以降、9年連続で低下していたが、2019年3月期は10年ぶりに前年同期を上回った。預貸率は、銀行預金の運用状況を示す経営指標の一つで、預金残高に対する貸出残高の比率。  2009年3月期は貸出金が前年同期比4.3%増、預金が同2.1%増と、伸び率は貸出金が預金を上回った。しかし、リーマン・ショック後は中小企業の資金繰りが悪化し、2009年12月に中小企業等金融円滑化法が施行された。これに伴い、金融機関の貸出は伸び悩み、伸び率は預金が貸出金を上回る状態が続いていた。2019年3月期は貸出金の伸び率が前年同期比5.0%増に対し、預金は同4.1%増で、貸出金が0.9ポイント上回った。 111行のうち、預貸率が前年同期を上回ったのは82行(構成比73.8%)で、前年同期(45行)から37行増えた。預貸率の伸び率の最高は、「熊本銀行」の17.1ポイント上昇(90.9→108.0%)。同行は貸出金(前年同期比16.7%増)を伸ばす一方、預金(同1.8%減)が減少し預貸率が大幅に上昇した。次いで、「スルガ銀行」12.2ポイント上昇、「十八銀行」8.2ポイント上昇の順だった。 業態別の預貸率は、大手銀行が58.4%(前年同期58.1%、前年同期比0.3ポイント上昇)、地方銀行が75.4%(同73.9%、同1.5ポイント上昇)、第二地銀が77.2%(同76.2%、同1.0ポイント上昇)と、全業態で前年同期を上回った。預貸率が前年同期を上回ったのは、大手行で7行のうち3行、地方銀行で64行のうち50行、第二地銀で40行のうち29行、計82行と全体の約7割(構成比73.8%)を占めた。 銀行の本店所在地別にみた預貸率は、全国10地区で前年同期を上回った。最高は「九州」の82.6%(前年同期79.3%)。次いで、「中部」77.2%(同75.5%)、「中国」76.9%(同75.1%)、「北海道」75.5%(同74.9%)、「近畿」73.8%(同73.2%)の順。最低は「東京」の58.2%(同57.9%)。伸び率は、「九州」の前年同期比3.3ポイント増が最高、次いで、「中国」の同1.8ポイント増と続く。
2019.06.11 16:24:32