会計事務所経営戦略レポート

社長に好かれる事務所・社長に嫌われる事務所の経営法則

お客様が自然と集まる会計事務所になるために・・・

 それでは、お客様が集まる事務所の特徴を列挙してみましょう。私が主宰する会計事務所経営研究会のメンバーのほとんどはお客様が集まり、結果として業績が伸びています。その事務所の共通項を検証してみると、ほぼ次の4つに集約されます。

1.顧問先の件数が毎年増加している
2.平均年間報酬単価は下がっていない
3.顧問先数に対する税務調査の数が、相対的に少ない
4.社員数が増加している


 前年比で20%以上の業績アップを達成している事務所は、4つ全てが当てはまります。同様に前年比10〜20%の伸びの事務所は、3つ以上が当てはまります。

 このような現象の原因をさらに研究していくと、次のようなことが分かります。

1. 税務顧問以外の商品やサービスを付加することで、1社当たりの単価を上げている
2. 商圏内で圧倒的とまではいかないが、相対的に一番シェアを有している商品・サービスがある
3. 他の税理士事務所・会計事務所がやりたがらない商品・サービスを展開している
4. 低単価の分かりやすい商品・サービスから、その事務所でしかできないような難易度の高い商品・サービスがある
5. 新しいお客様に出会うための情報発信を行っている
6. トップだけでなく、現場の社員(担当者)が受注活動を行っている
7. 社員がイキイキとし、事務所の雰囲気が明るい
8. 自社の経営管理をしっかりと行っている
9. トップが方向性を明確に提示し、組織がそれに向かって一体化している
10. 自分達ができること、やりたいことではなく、お客様にとって必要なこと、お客様がして欲しいことだけを提案している
11. 税務会計の品質に絶対妥協しない
12. トップの言葉を翻訳して現場に伝える幹部がいる
13. 現場の社員が、「今日やること、今週やること、今月やること」が明確になっており、迷いがない
14. 現場の社員や幹部が、今月の売上見込み、3カ月後の売上見込みを把握している
15. 目標に対して、現時点で足りていないことを考え、その対策を現場の判断で実行に移している
16. 常に新しいことにチャレンジし、お客様にとって必要なものは何か? を追求している
17. 業務処理の効率性を追求し、製販分離体制を構築している(もしくは、しようとしている)
18. 他のサービス業や製造業から学び、良いものはすぐに取り入れている

 この18項目は、私が11年間のコンサルティング活動を通じて確率した黄金律です。皆さまの事務所がよりよい経営を行うために必要なルールであり、お客様が集まり、事業の拡大と共に社会に必要とされる事務所になるために、必ず取り組まななければならない項目なのです。


興味をもたれた方は 0120−950−270


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