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採用の判断基準は?

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みなさんの事務所の採用はどのような判断基準を設けていますか?

会計事務所が募集要項としてよくあげられているのは、
税理士、税理士試験科目合格○科目以上、簿記○級以上、実務経験○年以上、
向上心、コミュニケーション能力、協調性、素直さ、勉強好き、前向きさなど
があります。

数年先を見据えた投資としての採用や、急な退職による欠員、お客様が増えた
ことによる即戦力の補充など、その時の状況によって違ってくるとは思います。


人選のポイントは事務所ごとに異なりますが「何ができるのか(経験)」と
「何ができる可能性があるのか(ポテンシャル)」の2つの要素が判断基準
としてあげられるかと思います。

この会計業界だとどちらかというと、上述の「何ができるのか(経験)」で
採用基準にされている事務所が多いかと思います。そんな中、「何ができる
可能性があるのか(ポテンシャル)」を重視し、うまく事務経営をされてい
る事例をご紹介します。


その事務所が募集要項に掲げているのは
業界未経験者、営業経験者優遇、コミュニケーション能力でした。

なぜのこのような条件としているかは

業界経験者については、前の事務所と比較し、自分のやってきたやり方で業務
を進めようとする。結果的にはルールの崩壊へと繋がる。しかし業界未経験者
だと他業種のやり方を取り入れようとし、今までにない効率的なやり方が生ま
れる。

営業経験者については、お客様への説明、提案、ヒアリング、ニード喚起など
会計人が一番弱い部分を既に経験しているから。簿記なんて入社してから勉強
すればいい。実務をやっていれば自然と身につくでしょ。という考えで、もし
会計担当者としてうまくいかなければ営業をさせればいいと言っていました。


会計業界は採用難と言われていますが、少し趣向を変えれば事務所にぴったり
の人材に出会えるかも知れません。

今後の採用をされる上で少しでもご参考になっていれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

執筆者情報

株式会社名南経営ソリューションズ

1966年開業の佐藤澄男税理士事務所(現・税理士法人名南経営)を祖業としたコンサルティングファーム「名南コンサルティングネットワーク」の中核企業。ネットワークでは、経営に関わるあらゆる専門家を抱え、中堅・中小企業を対象に、企業経営をワンストップでサポートして信用・実績を積み重ね、多くのクライアントをもつ。総スタッフ数569名(2019年7月1日現在)。同社は生産性向上を目的に開発したクラウドシステムMyKomonを使った会計事務所支援のほか、戦略的経営計画策定支援などの経営コンサルティング、経営者・後継者・経営幹部の育成指導、人事労務コンサルティングを得意分野とする。

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みなさんの事務所の採用はどのような判断基準を設けていますか?会計事務所が募集要項としてよくあげられているのは、税理士、税理士試験科目合格○科目以上、簿記○級以上、実務経験○年以上、向上心、コミュニケーション能力、協調性、素直さ、勉強好き、前向きさなどがあります。数年先を見据えた投資としての採用や、急な退職による欠員、お客様が増えたことによる即戦力の補充など、その時の状況によって違ってくるとは思います。人選のポイントは事務所ごとに異なりますが「何ができるのか(経験)」と「何ができる可能性があるのか(ポテンシャル)」の2つの要素が判断基準としてあげられるかと思います。この会計業界だとどちらかというと、上述の「何ができるのか(経験)」で採用基準にされている事務所が多いかと思います。そんな中、「何ができる可能性があるのか(ポテンシャル)」を重視し、うまく事務経営をされている事例をご紹介します。その事務所が募集要項に掲げているのは業界未経験者、営業経験者優遇、コミュニケーション能力でした。なぜのこのような条件としているかは業界経験者については、前の事務所と比較し、自分のやってきたやり方で業務を進めようとする。結果的にはルールの崩壊へと繋がる。しかし業界未経験者だと他業種のやり方を取り入れようとし、今までにない効率的なやり方が生まれる。営業経験者については、お客様への説明、提案、ヒアリング、ニード喚起など会計人が一番弱い部分を既に経験しているから。簿記なんて入社してから勉強すればいい。実務をやっていれば自然と身につくでしょ。という考えで、もし会計担当者としてうまくいかなければ営業をさせればいいと言っていました。会計業界は採用難と言われていますが、少し趣向を変えれば事務所にぴったりの人材に出会えるかも知れません。今後の採用をされる上で少しでもご参考になっていれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
2022.09.01 16:24:41