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成長を続けるために「新商品」を考える

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開業から7年間、連続で前年比120%以上の売上高を出し続けている
会計事務所があります。
その先生が意識していることは、「毎年新たな商品を投入し、
進化し続ける」というものです。会計業界も、単一商品ではなく、
複数のサービス提供が必要な時代になりました。


新商品を生み出すことで、新規顧客に対しては、「接点が増える」
「呼び込み効果」「顧客が増え売上が増加する」という効果、
既存顧客に対しては、「飽きられない」「満足度向上」
「クロスセル・アップセルによる売上増加」という、
新規・既存いずれにも良い効果をもたらします。


ただ、やみくもに新商品を開発するのはお勧めしないと先生は
おっしゃっていました。
ここで重要になるのが、事務所の方向性、ビジョンです。
売上の目標、ターゲットにしている顧客層、将来の事務所の
姿などによって、開発する商品は変わります。
税理士の数だけ商品は存在するということです。


また、新商品=新ニーズですから、ヒントは間違いなく
「既存顧客」にあります。既存顧客のお困りごとを常に聞き出し、
顧客の求める商品を模索することが、次の商品につながるということです。これは会計サービスだけでなく、一般的な商業でも同じですね。
日々の顧客とのコミュニケーションと、その記録は新商品開発の
バイブルとなります。
お客様との対応履歴を頭の中にしまっておくのではなく、
検索できるような仕組みで、いつでもニーズを集められる
状態にしておくことが、新商品を次々に発明する秘訣なのです。


皆様も時代に合った商品を生み出すため、まずはお客様との関係を
可視化してみるところから始めてみましょう。

執筆者情報

株式会社名南経営ソリューションズ

1966年開業の佐藤澄男税理士事務所(現・税理士法人名南経営)を祖業としたコンサルティングファーム「名南コンサルティングネットワーク」の中核企業。ネットワークでは、経営に関わるあらゆる専門家を抱え、中堅・中小企業を対象に、企業経営をワンストップでサポートして信用・実績を積み重ね、多くのクライアントをもつ。総スタッフ数569名(2019年7月1日現在)。同社は生産性向上を目的に開発したクラウドシステムMyKomonを使った会計事務所支援のほか、戦略的経営計画策定支援などの経営コンサルティング、経営者・後継者・経営幹部の育成指導、人事労務コンサルティングを得意分野とする。

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開業から7年間、連続で前年比120%以上の売上高を出し続けている会計事務所があります。その先生が意識していることは、「毎年新たな商品を投入し、進化し続ける」というものです。会計業界も、単一商品ではなく、複数のサービス提供が必要な時代になりました。新商品を生み出すことで、新規顧客に対しては、「接点が増える」「呼び込み効果」「顧客が増え売上が増加する」という効果、既存顧客に対しては、「飽きられない」「満足度向上」「クロスセル・アップセルによる売上増加」という、新規・既存いずれにも良い効果をもたらします。ただ、やみくもに新商品を開発するのはお勧めしないと先生はおっしゃっていました。ここで重要になるのが、事務所の方向性、ビジョンです。売上の目標、ターゲットにしている顧客層、将来の事務所の姿などによって、開発する商品は変わります。税理士の数だけ商品は存在するということです。また、新商品=新ニーズですから、ヒントは間違いなく「既存顧客」にあります。既存顧客のお困りごとを常に聞き出し、顧客の求める商品を模索することが、次の商品につながるということです。これは会計サービスだけでなく、一般的な商業でも同じですね。日々の顧客とのコミュニケーションと、その記録は新商品開発のバイブルとなります。お客様との対応履歴を頭の中にしまっておくのではなく、検索できるような仕組みで、いつでもニーズを集められる状態にしておくことが、新商品を次々に発明する秘訣なのです。皆様も時代に合った商品を生み出すため、まずはお客様との関係を可視化してみるところから始めてみましょう。
2021.06.30 16:19:02