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知って得するセキュリティのはなし その17

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Instagramインフルエンサーらの個人情報、4,900万件が流出か

1.このニュースをざっくり言うと

- 5月20日(現地時間)、ITニュースサイトTechCrunchより、写真共有SNS「Instagram」のインフルエンサー(影響力のあるユーザ)アカウント情報約4,900万件が外部サイトで公開されていたと報じられました。

- データはインドのマーケティング会社が所有するデータベースが収集していたものとされ、Instagramで公開されているプロフィール情報の他、電話番号や電子メールアドレスなどの非公開データも含まれていたとのことです。

- あるセキュリティ研究者がデータベースを発見し、前述の会社に問合せた結果、現在はアクセスできない状態になっているとのことです。

2.執筆者からの所感等

- 4月にはInstagramの親会社であるFacebookにおいても約5億4,000万件のアカウント情報流出が発覚しており(AUS便り 2019/04/15号参照)、SNS自体への不正アクセスではなく、サードパーティー(外部企業)が収集していた情報のデータベースが公開状態にあった点で共通しています。

- 今回のようなことがあるからという理由でデータベースを社内のサーバに保存する(オンプレミス)にしても、社内ネットワークからのアクセスを適切に制限しなければ、一たび侵入した攻撃者に容易にアクセスされる恐れがありますので、UTM等を用いたネットワークのセグメント分けをはじめ、
行うべき対策を洗い出し、実施することが肝要です。

執筆者情報

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株式会社アルテミス

株式会社アルテミスは、1995年(平成7年)に設立以来、情報通信および情報セキュリティという事業領域において、お客様ニーズに合わせてワンストップにて各種ソリューションを提供しています。
自社製品として情報セキュリティ関連の各種シリーズをリリース、そのほか、ネットワークセキュリティの分野では、疑似侵入診断サービス、Webアプリケーション診断サービスなどによるネットワークの脆弱性診断などを展開するなど、官公庁・金融機関・一部上場企業を初めとする大手・中堅企業から中小企業に至るまで、多くの企業がセキュアなシステムを構築するための支援を首尾一貫して提供しています。
特に50名以下の管理者がいない法人(SMB)法人に対してセキュリティ+マネージドサービスを提供しています。
SMB市場でのセキュリティ機器&サービスは、提案、購入するだけでは、エンドユーザへの『真の導入には至らない』ため、システム管理者が不在でも、機器の運用、サービスの運用、 IT機器の活用方法、トラブル対応、リスク対応などを標準化した商品を提供しています。

株式会社アルテミス
https://www.artemis-jp.com/

株式会社アルテミス AUS便り
https://www.artemis-jp.com/wp/aus_arc/

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- 5月20日(現地時間)、ITニュースサイトTechCrunchより、写真共有SNS「Instagram」のインフルエンサー(影響力のあるユーザ)アカウント情報約4,900万件が外部サイトで公開されていたと報じられました。- データはインドのマーケティング会社が所有するデータベースが収集していたものとされ、Instagramで公開されているプロフィール情報の他、電話番号や電子メールアドレスなどの非公開データも含まれていたとのことです。- あるセキュリティ研究者がデータベースを発見し、前述の会社に問合せた結果、現在はアクセスできない状態になっているとのことです。
2019.06.04 11:59:27