4.画地調整率
 
 宅地は、正方形や正方形に近い長方形ならば様々な用途が考えられますが、「うなぎの寝床」のような形をしている場合には、用途が限られてきます。そこで、宅地の評価においても、宅地の形状・利便性を考慮して、様々な調整率を設定しています。
 例えば、「細長い宅地ならば正方形の宅地の1割引きで評価しよう」というようなものです。
 それでは、次の表に示される個々の調整率を1つずつ見て行くことにします(この表の画地調整率は、路線価方式によって評価する宅地に適用され、倍率方式によって評価する宅地には適用されません)。
 
【画地調整率表】
宅 地 の 特 徴 画地調整率
平均的な奥行に比し、短い、若しくは長い
角地にある
裏側にも路線がある
間口がせまい
間口に対して奥行が長い
三角形など形状が長方形や正方形でない
路線に接していない
がけ地である
奥行価格補正率
側方路線影響加算率
二方路線影響加算率
間口狭小補正率
奥行長大補正率
不整形地補正率
無道路地補正率
がけ地補正率

(1) 奥行価格補正

 奥行価格補正は、宅地の一方のみが路線に接している場合に評価額が減額されることをいい、奥行距離に応じて奥行価格補正率(「奥行価格補正率表」に定める補正率)を用いて算定します。この奥行距離は、原則として、正面路線に対し垂直的な奥行距離によりますが、奥行が一様でない場合には、平均的な奥行距離によって算定します(具体的には(8)−(2)平均的な奥行距離を参照してください)。
 例えば、次のA地のような場合です。
 

 宅地の一方にしか路線がないのですから、奥行が長すぎると、路線から離れた部分の利用効率が悪くなりますから、奥行が長い土地は評価額が低くなるはずです。
 また、奥行が短かすぎても利用しにくくなることがあるため、この場合にも評価額が低くなります。
 A地の奥行価格補正率は、次の「奥行価格補正率表」から「普通住宅地区」の「28m以上32m未満」の欄の「0.98」になります。
土地評価単価 =500千円×0.98=490千円
土地評価額  =490千円×30m×40m
=588,000千円


【奥行価格補正率表】
地区区分
奥行距離
(メートル)
ビル街
地 区
高度商業
地  区
繁華街
地 区
普通商業・
併 用 住 宅
地   区
普通住宅
地  区
中小工場
地  区
大工場
地 区
未満
0.90 0.90 0.90 0.90 0.90 0.85
以上 未満
0.92 0.92 0.92 0.92 0.92 0.90
0.93 0.94 0.95 0.95 0.95 0.93
10
0.94 0.96 0.97 0.97 0.97 0.95
10 12
0.95 0.98 0.99 0.99 1.00 0.96
12 14
0.96 0.99 1.00 1.00 0.97
14 16
0.97 1.00 0.98
16 20
0.98 0.99
20 24
0.99 1.00 1.00
24 28
1.00
0.99
28 32
0.99 0.98
32 36
0.98 0.99 0.96
36 40
0.99 0.97 0.98 0.94
40 44
0.98 0.96 0.97 0.92
44 48
0.97 0.95 0.96 0.91
48 52
0.96 0.94 0.95 0.90
52 56
0.95 0.94 0.88
56 60
0.94 0.93 0.87
60 64
0.93 0.86
64 68
0.93 0.92 0.85
68 72
0.92 0.84
72 76
0.92 0.91 0.83 0.96
76 80
0.91
80 84
0.90 0.82 0.93
84 88
0.91
0.90
88 92
0.81
0.90
92 96
96 100
100
0.90
0.80

 

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