レポート 〜成功する会計事務所のセオリー
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1勝9敗の法則
(13/09/02)

 皆さんはこれまで会計事務所経営をされる中で、例えば、新規顧客獲得のため、業務効率化のため、人材定着化のために、様々な試みをされてきたことと思います。

 飛躍的な成長を遂げたある会計事務所の先生に、成功の秘訣を聞いてみたところ、「実はこれまで取り組んだことのほとんどが失敗しているんです。上手くいったことなんて、全体の1割または1割にも満たない程だと思います。1勝9敗ですね。」と仰っていました。

 これは“謙遜”ではなく“事実”なのだと思います。実際に、この先生はこれまで数多くの取り組みへ投資をされていましたが、途中で失敗していることもお聞きしました。それでは、この先生の成功の秘訣は何でしょうか。おそらく“数多くのことに取り組み、失敗を重ねたこと”こそが、成功の秘訣なのだと私は考えます。

 会計事務所の方とお会いする中で、“1勝9敗”している事務所を見ることはあまりありません。ですが、“0勝0敗”の事務所は意外と多く見かけます。慎重になり過ぎることは決して悪いことではありませんが、慎重になり過ぎて行動しなければ成功することはできません。“慎重に行動する”のが理想ですが、会計事務所は日々の業務も忙しく、事前に協議・検討の時間を十分に取ることは難しいでしょう。

 そのため、いつ成果が出るのかはっきりと見えない状態でも“とりあえずやってみる”ことが重要なのかもしれません。重要なのは戦績ではなく、10回勝負してみることなのだと思います。

 今、新たな取り組みを検討されている方が本レポートをお読みであれば、是非積極的に取り組んでみてください。