レポート 〜成功する会計事務所のセオリー
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職員の対応力が生み出すもの
(13/08/01)

 皆さんの事務所では定期的に研修は実施していますか?

 定期的に所内で研修を行ったり、不定期に外部研修を受講したり・・・とその方法は様々だと思います。

 前回、ある事務所での研修の事例をご紹介しましたが、今回も“研修”を切り口に別の事例・視点でご紹介します。

 この事務所では、税務や労務などの研修を行っていますが、その他にビジネスマナーや話し方、交渉術といった研修も行っています。

 なぜ税務に関係の無い研修が多いのか、先生に聞いてみると、

「いくら知識を深めても、結局最後は“人”になる。知識は後から付いてくるが、(顧問先への)対応力は身に付けるのが中々難しい。だから普段から意識付けをしたり、研修を多く入れるようにしている。」と仰っていました。

 実際に、その事務所と他の事務所を比べると、電話対応や訪問時の対応だけをとってみても“対応の違い”が感じられます。この“対応の違い”は、事務所の違いとなり、積極型口コミを生み出します。事実、この事務所へ訪問して経験した私自身がこのレポートをお読みの方に伝えたいと感じ、今このレポートが口コミの媒体となっています。

 会計事務所が顧問先に提供するサービスは、提供する情報(=内容)だけではありません。提供方法(=紙媒体、電子メール等)や提供者(=先生や職員の方)、提供のタイミング等、多くの要素があり、それらから“(顧問先が受ける)事務所の価値”が決定されます。

 上述の事務所は、この高い対人能力により、会計事務所として提供するサービスの価値を大きく高めていると感じたため、今回ご紹介させていただきました。

 事務所が提供するサービスの価値を如何に高めるかについて、少しでもご参考になっていれば幸いです。