レポート 〜成功する会計事務所のセオリー
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“個の力”を高める
(13/06/28)

 2013年6月4日、日本は世界最速で5大会連続5度目のワールドカップ出場権を獲得しました。

 オーストラリアとの試合後、各選手が残したコメントが印象的でした。

 「個の力をどう高めるか」

 「個ですね。個を高めていく以外、ないと思います」

 複数の選手が、記者のインタビューに対し“個の力”の重要性を繰り返していたことが強く印象に残っています。

 会計事務所でも、ツールやノウハウの共有が容易になり、誰でも一定のレベルのサービス品質を提供できるようになってきました。組織力を高め、事務所全体のレベルアップを図ることは勿論重要ですが、最終的に顧問先対応するのは個(会計担当者)であり、この個の力を如何に高めるか、ということも必要不可欠です。

 “個の力”を高めるため、多くの事務所が所内研修を行っています。今回は、研修内容が特徴的なある事務所の事例をお伝えしたいと思います。

 その事務所の先生は「T字型の会計担当者育成」を目指し、税務の研修は勿論、周辺分野(労務・法務・保険・M&Aなど)の研修を積極的に行っています。

 「専門分野である税務は徹底的に究める。周辺分野については、深くなくていいので(浅くても)幅広い知識を持っておく。そうすることで、多様化する社長のニーズに、窓口である会計担当者がいつでも対応できるようにしておく。」

と、その先生は仰っていました。

 この事務所では、入社時に徹底的に周辺分野の基礎研修を受講させることに加え、定期的に研修を行いながら、様々な分野の知識習得に努めています。

 現在では、全国の多くの会場でセミナーが行われていますし、音声CDやDVDなど、いつでもどこでも研修を受講できる環境も整ってきています。

 “個の力”を高め、事務所の更なる付加価値向上に努めてみてはいかがでしょうか。