会計事務所経営戦略レポート

2013年の時流予測と会計事務所の経営戦略
〜グレートカンパニーになるための経営のヒント〜

本来業務である税務部門は拡大しない・・・

 もちろん、今例に挙げた分野は、やり方によっては十分に収益を狙えますし、社会的な要望としても税理士事務所・会計事務所が取組まなければならないと考えています。ただ、ここでお伝えしたいことは、何もしなくてマーケットが拡大することはない! ということです。あたり前のことですが、何らかの新しい取組みを行わなければ、皆さまの事務所経営が傾いていくことは間違いないのです。

 しかし、皆さまの周りにも伸びている税理士事務所・会計事務所はあると思います。実際に私が主宰する会計事務所経営研究会のメンバーは、業績が伸びています。その事務所の共通項を検証してみると、ほぼ次の4つに集約されます。

 1.顧問先の件数が毎年増加している
 2.平均年間報酬単価は下がっていない
 3.顧問先数に対する税務調査の数が、相対的に少ない
 4.社員数が増加している


 前年比で20%以上の業績アップを達成している事務所は、4つ全てが当てはまります。同様に前年比10〜20%の伸び率の事務所は、3つ以上が当てはまります。

 このような現象の原因をさらに研究していくと、次のようなことが分かってきました。

1. 税務顧問以外の商品やサービスを付加することで、1社あたりの客単価を上げている
2. 商圏内で圧倒的とまでは行かないが、相対的一番シェアを有している商品・サービスがある
3. 他の税理士事務所・会計事務所がやりたがらない商品・サービスを展開している
4. 低単価の分かりやすい商品・サービスからその事務所でしかできないような難易度の高い商品・サービスがある
5. 新しいお客様に出会うための情報発信・営業活動を継続して行っている
6. トップだけでなく、現場の社員(担当者)が受注活動を行っている
7. 社員がイキイキとし、事務所の雰囲気が明るい
8. 自社の経営管理をしっかりと行っている
9. トップが方向性を明確に提示し組織がそれに向かって一体化している
10. 自分達ができること、やりたいことではなく、お客様にとって必要なこと、お客様がして欲しいことだけを提案している
11. 税務会計の品質に絶対妥協しない
12. トップの言葉を翻訳して現場に伝える幹部がいる
13. 現場の社員が、「今日やること、今週やること、今月やること」が明確になっており、迷いがない
14. 現場の社員や幹部が、今月の売上見込み、3ヵ月後の売上見込みを把握している
15. 目標に対して、現時点で足りていないことを考え、その対策を現場の判断で実行に移している

 皆さまの事務所はこの15項目のうち、いくつ当てはまるでしょうか・・・?


興味をもたれた方は 0120−950−270


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