目次 I-3


3 国際課税の基礎概念

ポイント
 ・ 国際税務においては「納税義務者」、「納税金額」、「納税方法」、「納税国」という4つの基礎概念が重要です。
 ・ 納税国は一般的に「所得を得た者の居住地国」または「所得の源泉地国」になります。
 ・ 同一の所得に対して居住地国及び源泉地国の双方で課税されることによる二重課税を排除するため、外国税額控除の制度があります。


 一般的に、国際税務の問題を考える際には、次の4つの切り口から整理することが重要です。

 (1) 納税義務者…税金を支払うのは誰なのか
 (2) 納税金額…支払うべき税金はいくらなのか
 (3) 納税方法…どのように納税するのか(申告納税、源泉徴収等)
 (4) 納税国…どこに納税するのか(どこで課税されるのか)

 ここで、(4)は国際課税特有の切り口です。

 

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