中堅・中小企業では、既に企業グループを形成しているところが多くあります。そこで、今後は、この企業グループの中に持株会社を取り込み、更により多くのグループとしての成果を出すことを考えることが、持株会社活用のポイントです。
経営組織には、2つの型がある
経営組織は、集中型と分権型の2つに大別できます。
(1)集中型経営組織とは…
集中型とは、取締役会(常務会など、会社によって異なります。)に権限が集中している経営組織をいいます。
(2)分権型経営組織とは…
分権型の経営組織としては、次の4つのタイプがあります。
(a)事業部制; |
製品別、地域別、顧客別に部門を編成し、その部門ごとに利益責任を持つようにしたもの |
(b)カンパニー制; |
それぞれの部門内に独自の経理・人事等の部門を持ち、各事業部門を疑似的に別々の会社に見たてたもの |
(c)分社制; |
事業部門を実際に独立した会社にしたもの |
(d)持株会社制; |
分社制とした会社の株式を所有して、各社を全体として統制するための会社が存在するもの |
グループ会社の形態別持株会社の作り方
中堅・中小企業のグループ形態は、次の3つに大別できます。
形態別/中堅・中小企業の持株会社の作り方
A.B.Cのいずれのケースも、本体会社がグループ内の中心的存在として事業を営み、不動産を所有し、多くの従業員を雇用しています。いわば、事業持株会社です。
AとBのグループ形態の場合は… |
;AとBのケースで、純粋持株会社を作るなら、本体会社とは別個に設立しなければなりません。 |
Cのグループ形態の場合は… |
;Cのケースでは、オーナーの個人会社を純粋持株会社にすればよいでしょう。 |
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