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2 将来的な年金額の水準


Question
 私は現在40歳台半ばの会社員ですが、私が老齢厚生年金を受給するころは、年金額が今より減ると聞きました。一般的な給付水準はどうなりますか。



Answer

 年金額は減りますが、標準的な世帯{妻(専業主婦)の基礎年金を含む}の給付水準は、現役世代の平均的収入の約50%は確保される予定です。


 1 現行の給付水準

 改正前の標準的な世帯(モデル世帯、夫は40年間勤務、妻は専業主婦)の給付水準は、少なくとも現役世代の平均的収入の50%を上回るもの(約60%)になっています。


 2 改正後の給付水準

 改正後は、保険料を引き上げたとしても、モデル世帯の給付水準は、2025年には50.2%にまで下がりますが、以後50%以上を維持するとされています。

モデル世帯の給付水準の見通し
モデル世帯の給付水準の見通し


65歳以後の年金スタイル
65歳以後の年金スタイル


世帯別の厚生年金の給付水準
  2004年 2025年
年金月額 給付水準 年金月額 給付水準
夫40年間加入
妻は専業主婦
23.3万円 59.3% 23.7万円 50.2%
夫婦40年間共働き 29.6万円 46.4% 30.1万円 39.3%
独身男性40年間加入 16.7万円 42.5% 17.0万円 36.0%
独身女性40年間加入 12.9万円 52.7% 13.1万円 44.7%
厚労省試算。1960年生まれの人の場合。年金額は現在価値に換算。給付水準は現役世代の平均収入に対する比率。

 

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