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14 独占禁止法とは?

 独占禁止法(本当は「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」という長い名前です)とは、私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法などを規制し、市場での公正自由な競争の確保、消費者の利益保護を目的とする法であり、カルテルなどの不当な取引制限や、不公正な取引方法の具体的類型を定め、違反には制裁を定めている。

 なかでもカルテルと不公正な取引方法中の再販売価格の拘束に注意する。

 すなわち自由競争を放置すれば、競争秩序は崩れ独占的な企業に市場は左右されることにもなる。そこで、自由競争に独占禁止法を介入させることにより、公正かつ自由な競争を促進させ、一般消費者の利益を確保するとともに、国民経済の民主的で健全な発達を促進することを目指しているのである。

 以下、不当な取引制限(カルテル規制)と不公正な取引方法の規制について概説する。

 

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