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11 買掛金、請負代金、家賃地代その他の諸経費は
  いつどこでどのように支払ったらよいか

 基本的には契約内容に従うから、契約時点でできるだけ銀行を通じての振込決済にしておく。契約内容は、契約書の場合もあれば、注文書と注文請書から契約内容がわかる場合もあるので、別途契約書を作成しない場合は注文書等に明記する。

 また、家賃地代などの継続的な債務は銀行の継続振込にしておくと支払ミスがない。

 買掛金を支払うときは、相手から自社への焦げつきがないか、納入商品には瑕疵はないかなどを一応チェックする。相殺や値引きにより自社債務額を減少させるためである。

 工作物などの請負代金の場合は中間金などがあり、その場合に請負の進捗状況に照らして、支払条件を満たしているかをチェックする。工事の進捗と代金支払がお互いに担保しあう関係となっているのであるから、不注意に放棄することにならないように注意する。

 賃貸借契約の場合は、その更新時に賃料の増減が起こる場合があるので注意する。

 

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