社会福祉法人の会計・経理Q&A


Q41
 将来の大規模修繕の支払に備えて積立金を20百万円計上すると共に、同額の積立預金を定期預金として運用することにした。この場合の仕訳はどうなりますか。



A41

 理事会の承認を得て、修繕積立金を計上したときの仕訳は次のとおりです。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<繰越活動増減差額の部> <P/L> <純資産の部> <B/S>
その他の積立金積立額 20 その他の積立金 20
修繕積立金積立額 修繕積立金

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
  <C/F>   <C/F>
仕訳なし   仕訳なし  
   


 修繕積立金の計上は、資金の増減を伴わない取引のため、資金収支元帳系列の仕訳は生じません。

 修繕積立金の計上に合わせて、修繕積立資産の設定を行った場合には、次の仕訳も行います。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
固定資産 <B/S> 流動資産 <B/S>
その他の固定資産 20 現金預金 20
修繕積立資産 預金

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<その他の活動による支出> <C/F>   <C/F>
積立資産支出 20 支払資金 20
修繕積立資産支出  


 なお、この場合には、資金収支元帳系列の仕訳が発生するので、予め補正予算の承認を受けておく必要があります。