Q23 |
取得価額200万円、帳簿価額10万円の乗用自動車を、廃車にしました。この場合の会計処理はどうなりますか。
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減価償却費を直接、固定資産の勘定科目から控除する「直接法」と、減価償却費を一旦、「減価償却費累計額」へ計上しておく「間接法」とで、会計処理が異なってきます。
「間接法」の方が、取得価額と減価償却累計額の両方が総額主義で分かるので理論的ですが、実務上は、「直接法」を採用する方が一般的です。
直接法による会計処理は、次のとおりです。
(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
<特別増減による費用> |
<P/L> |
固定資産 |
<B/S> |
固定資産売却損及び処分損 |
10 |
その他の固定資産 |
10 |
車両運搬具売却損及び処分損 |
車両運搬具 |
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
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<C/F> |
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<C/F> |
仕訳なし |
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仕訳なし |
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間接法による会計処理は、次のとおりです。
(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
固定資産 |
<B/S> |
固定資産 |
<B/S> |
その他の固定資産 |
190 |
その他の固定資産 |
190 |
減価償却累計額 |
車両運搬具 |
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
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<C/F> |
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<C/F> |
仕訳なし |
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仕訳なし |
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(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
<特別増減による費用> |
<P/L> |
固定資産 |
<B/S> |
固定資産売却損及び処分損 |
10 |
その他の固定資産 |
10 |
車両運搬具売却損及び処分損 |
車両運搬具 |
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
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<C/F> |
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<C/F> |
仕訳なし |
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仕訳なし |
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車両運搬具の処分は、支払資金の増減を伴わない取引のため、資金収支元帳系列の仕訳は生じません。
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