社会福祉法人の会計・経理Q&A


Q22
 車椅子(カタログ価格は68千円)の寄付がありました。この場合の会計処理はどうなりますか。



A22

 カタログを参考にして、もし実際に購入したならいくらの支出となるか(時価=再調達価額)を算定して取得価額とします。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<サービス活動増減による費用> <P/L> <サービス活動増減による収益> <P/L>
事業費 68 経常経費寄付金収益 68
消耗品器具備品費 経常経費寄付金収益

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<事業活動による支出> <C/F> <事業活動による収入> <C/F>
事業費支出 68 経常経費寄付金収入 68
消耗品器具備品費支出 経常経費寄付金収入


 なお、指導指針では、固定資産に該当しない備品を収受したときには、支払資金の増減を伴う取引と考え、資金収支元帳系列の仕訳が発生します。
 固定資産に該当するものを収受したときとは、処理が異なります。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<サービス活動増減による費用> <P/L> <事業活動増減による収益> <P/L>
事業費 68 経常経費寄付金収益 68
消耗器具備品費 経常経費寄付金収益

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
<事業活動による支出> <C/F> <事業活動による収入> <C/F>
事業費支出支出 68 経常経費寄付金収入 68
消耗器具備品費支出 経常経費寄付金収入