Q20 |
増築工事を行い、建築工事請負代金40百万円を20百万円ずつ2回に分けて支払いました。支払時と完成時の仕訳はどうなりますか。
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建物の建設に要した支出は、完成まで「建設仮勘定」で処理し、完成後に「建設仮勘定」を各種の固定資産や支出に振り替えることになります。
また、完成年度の支払金額は、資金収支計算書において「建設仮勘定取得支出」から各種固定資産取得支出に振り替える必要があります。
建築工事請負代金支払時(1回目、2回目)の仕訳は、次のとおりです。
(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
固定資産 |
<B/S> |
流動資産 |
<B/S> |
その他の固定資産 |
20 |
現金預金 |
20 |
建設仮勘定 |
現金 |
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
<施設整備等による支出> |
<C/F> |
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<C/F> |
その他の固定資産取得支出 |
20 |
支払資金 |
20 |
建設仮勘定取得支出 |
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建物完成時の仕訳は、次のとおりです。
(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
固定資産 |
<B/S> |
固定資産 |
<B/S> |
その他の固定資産 |
40 |
その他の固定資産 |
40 |
建物 |
建設仮勘定 |
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 |
金額 |
貸方科目 |
金額 |
<施設整備等による支出> |
<C/F> |
<施設整備等による支出> |
<C/F> |
その他の固定資産取得支出 |
40 |
その他の固定資産取得支出 |
40 |
建物取得支出 |
建設仮勘定取得支出 |
「その他の固定資産」の建物は、基本財産への定款変更の承認が行われた時点で「基本財産」の「建物」に振り替える処理が必要です。
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