資金収支計算書とは、毎会計年度における支払資金の収入及び支出の内容を明らかにするために作成する計算書です。 ここでいう支払資金とは、流動資産から流動負債(1年内返済予定長期借入金・引当金を除く)、すなわち、正味運転資金のことをいいます。 収入(支払資金の増加)は、流動資産が増えること又は流動負債が減ることに結びついており、支出(支払資金の減少)は、流動資産が減ること又は流動負債が増えることと結びついています。 会計基準では、損益計算が導入され、事業活動収支計算書を重視していますが、社会福祉法人の公益性の高さから、資金収支計算も無視することはできず、また予算による統制も必要とされています。 この計算書は、次の3つの区分に分けて計算します。 (1) 事業活動による収支・・・経常的な事業活動による収入及び支出 (2) 施設整備等による収支・・・固定資産の取得等に係る収入など (3) その他の活動による収支・・・資金の借入及び返済等 また、資金収支計算書は、当該会計年度の決算の額を予算の額と対比して記載され、決算の額と予算の額の差異が著しい勘定科目については、その理由を備考欄に記載することとされています。 資金収支計算書(第1号の1様式)
なお、資金収支計算書は、事業・拠点区分ごとに内訳表を作成することになっています。 第1号−2様式、第1号−3様式として、「資金収支内訳表」、加えてそれぞれの拠点においての当該会計年度の決算額を予算の額と比較して記載する第1号−4様式を作成します。 |