退職金制度は、わが国独特の慣習であり、終身雇用制&年功序列型賃金体系&定年退職制がもたらした産物であります。 一般に退職金には次のような、3つの性質があるといわれています。 (1)長期勤続に対する功労金(年功に対するインセンティブ) (2)賃金の後払い(ペイレイター) (3)老後の生活保証 上記、3つの性格が在職中の社員モラ−ル維持に役立つと考えられて「退職金制度」が定着しております。また、各企業の退職金制度はこの3点のバランスを取りながら、支給方法や金額水準、算定式を形作り、改定を図ってきたといえます。 そして今求められているのは、退職金の持つ3つの側面を否定せずに、無用な原資を抑えつつ従来とは異なる視点を取り込む方策です。 |