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賃金

 効率のいい仕事をしている人とそうでない人が同じ賃金だと士気の低下がありますので防止の為に、勤務状況等により賃金の差が必要になります。勤続年数によっても賃金が上がる場合、定着率の向上が見込めます。
 しかし同じ仕事内容で格差がありすぎると摩擦が生じますので公平感を保つように若干の差をつけるようにするとよいと思われます。

 賃金体系の例を表示致します。

時間給 <基本給/職能給>
手当 <通勤/時間外/役職/繁忙>


【基本給】
 基本的な賃金で一部例を表示します。他にも時間帯により細かく設定する事もあります。

(単位:円)
勤続 0年 1年 2年 3年 4年 5年
学生 750 760 770 780 790 800
一般 800 810 820 830 840 850


【職能給】
 職務等によって違いがある賃金です。習得率によって設定する事も可能です。

(単位:円)
等級 1級 2級 3級 4級 5級
ホール 50 60 70 80 90
皿洗い 30 40 50 60 70
厨房 80 90 100 110 120


【通勤手当】
 1日○円とか月額○円と設定するところが多い。

【時間外手当】
 1日8時間以上勤務した場合、時間給の2割5分増し以上支払う事が労働基準法で定められています。

【役職手当】
 責任者等に支給する手当です。

【繁忙手当】
 GWや年末年始等の時期や働く人が少ないときに支給する手当で時間給に上乗せする場合が多いです。


賞与

支払状況
 厚生労働が平成8年10月に発表した調査によると56.4%の企業がパートに対して賞与を支給している

支払方法
(A) 対象者について
 一定の条件を満たしている対象者のみの支給が多い
 《支給例》
入社後6ヶ月経過
支給対象期間中の出勤率が一定以上(80%以上等)
支給日に在籍している

(B) 支給額について
【比較的基準】
賃金総額・労働時間・勤続年数に応じての決定

【定額的基準】
職種・時間帯等に応じての決定

(パート間の関係により定額的配分にする徴候があり)


退職金

支払状況
 厚生労働が平成8年10月に発表した調査によると9.0%の企業がパートに対して退職金を支給している。

支払方法
退職金支給は、条件・計算方法を明確に

(A) 対象者について
 《例》
勤務時間数の多さ
勤続年数3年以上

(B) 支給額について
 《支給例》
退職時時間給の○時間分・・・・・・・・・・・・・・・・・ 時間給×支給率
退職時月給の○ヶ月分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・月 収×支給率
賃金額にこだわらず○万円・・・・・・・・・・・・・・・・ 定 額

定着率を考える面から勤続年数により支給額を増加させるのが多い

(C) 中小企業退職金共済制度
 国が補助金を出し有利な退職金を支払えるようにした制度でパートタイム労働者の為の特別の掛金制度があります。
加入資格
小売業 従業員50人以下または資本金5,000万円以下
サービス業 従業員100人以下または資本金5,000万円以下
卸売業 従業員100人以下または資本金1億円以下
一般業種 従業員300人以下または資本金3億円以下