香典 突然の訃報を聞いた直後、「香典はどうしよう」と思ったことはありませんか? 「どの位包んだらいいの?」と周りの人に聞いてみても中々、知っている人は少ないかもしれません。アンケート調査による平均額は別表の通りですが、下の者に厚く、上のものに薄くを基本に考えるといいでしょう。 香典は原則として通夜か告別式に、通夜と告別式の両方に出席する場合は通夜のとき持参し、告別式では通夜に伺った旨を告げます。 やむを得ない事情で式に出向けない場合、不祝儀袋に入れた香典を現金書留で郵送する事もできます。その際は新札だと「準備していた」ことになりますので一度折ってから入れます。また、直接会葬する場合同様、現金が封入されているかどうか確認しましょう。 中には奥さんに香典袋を用意してもらったご主人が現金も入ってるものと信じ、受付に出したところお金が入ってなく恥をかいたという笑えない話もあります。 記帳の際は、会社関係なら社名と会社住所、上司の代理なら上司の部署名、役職名、氏名の次行に「代理」と書き、その下に自分の役職名、氏名を書き、夫の代理なら夫の氏名の左下に「内」と小さく書きます。 香典相場 付き合いの程度や地域差があるので一概にはいえませんが、送る側の年代と贈り先による相場平均は大方下表のようになります。 (単位円・※はデータ無し)
のし袋(水引・表書) 表書きは仏式。神式。キリスト教のカトリック、プロテスタントで違います。宗教が判らない場合は「御霊前」が共通して使えます。 但し、蓮の絵柄のある袋は仏式用です。水引より下に氏名、夫婦の場合は連名で、金額と住所は中袋に書き込みます。「涙で薄く」という意味で弔事では毛筆の薄墨で書くといわれています。 香典は「ふくさ」と呼ばれる小型の風呂敷に包んで持参しますが、ふくさのまま渡すとふくさを返され、不幸が繰り返されるといわれ嫌われます。 市販されている祝儀・不祝儀袋を使うときは、まれに間違った形式のものもあるので、特に注意が必要です。 水引の結びには一度結んだらほどけない「結びきり」と、何度も結ぶことのできる「蝶結び」とがあります。「結びきり」は結婚、お悔やみごとなどのように何度も繰り返してはいけないことに使い、[蝶結び]は何度もくり返してよい一般的な祝い事に用いられます。
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