資金繰り入門
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なぜ資金繰りが必要なの?

(1)資金は会社の血液である

 資金は会社にとって血液のようなものです。会社は、資金の循環によって、生産・販売を繰り返して成長しますが、この資金が枯渇してくると会社は貧血を起こし、最悪の場合には死亡(倒産)してしまいます。


(2)利益と資金繰りは別である

 資金の源泉は基本的には利益と資本によります。しかし、急成長する会社では売上の拡大に伴って売掛債権や在庫が増加しますし、新規設備投資が必要となり、利益や買掛金・未払金等の支払債務の増加だけでは賄えない資金需要が発生します。

 そのため、売上・仕入・経費等の損益計画とは別に、回収・支払・借入等の資金調達計画およびその返済計画といったような資金の流れを主眼とする資金計画が必要となります。


(3)資金の滞留を防止する必要がある

 売掛債権の回収が遅れていたり、過剰在庫があるとそれだけ資金が眠ってしまうことになります。すなわち、売掛債権の回収の促進や、生産または仕入・販売の調整による在庫の縮小等により貸借対照表をスリム化することが、資金が循環していく上で重要な問題となります。


(4)資金繰りは事前管理が重要

経理実務はほとんどの場合、事後処理より事前処理のほうが大切です。資金繰りも同じで、事前に資金計画をたてておかなければ、とんでもない事故をおこす危険性があります。


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