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ムダな税金を払わない方法は?

節税対策には4つある

【ポイント】
(1)節税対策は4つの方法がある。
(2)節税対策の順番を間違えないようにする
(3)800万円以上の利益が出たら節税を考える

 節税対策には色々ありますが、理論的には4つの方法しかありません。

1.一番してはいけないのは、税金を払うのなら何でも買ったり、飲んだりといった冗費に使ってしまうという考えです。本末転倒としか言えませんが、恐いのは贅沢の習慣がついてしまい、赤字の時に切り替えできず、利益も積み立てていないので、一気に倒産してしまうことです。アリとキリギリスの例ではないですが、ムダなお金はビタ一文使わないことがビジネスの原点です。

2.次に利益が出たので、生命保険等投資物件を使っての含み益を使う節税対策です。バブル前は不動産、株、ゴルフ会員権等を使っての節税対策が多かったのですが、今は生命保険を使っての節税が多いようです。生命保険の事例で見ますと、期末に生命保険料1,000万円を払い、短期前払費用の全額損金の規定を使い、全額損金あるいは1/2損金の保険に入ります。

 注意点は、(1)安全性の高い保険会社かどうか (2)解約返戻率の高いもの(4年で解約返戻率が80%以上等) (3)解約返戻金―保険積立金=雑収入で課税されます。課税については対策はあるのか考えておく必要があります。好不況の激しい業種、新事業計画、退職金支払目的等の理由がないと保険転がし【解約即新規加入】するしかないので注意しましょう。

3.設備投資、次期必要な広告チラシの印刷、DM、宣伝、モデルルーム造り、新店舗開設、その細かい費用の計上等当期の費用をもって来期の売上を確保したり、リース料、家賃の1年分前払金を短期前払費用の規定で費用化します。これは積極的な姿勢で冗費にならぬよう計画・見積もりを綿密にして実行しましょう。

4.今期利益が出ても役員賞与を支払わず、来期の役員報酬を上げることによって全額経費にする方法。交際接待費の中身をよく精査し、会議費・広告宣伝費等の隣接費用とします。売掛債権の不良債権を整理・放棄します。不良在庫をバーゲン・廃棄・評価損処分します。平成18年4月以後開始の会社は、5,000円以下の非課税交際費を使う。固定資産の耐用年数の見直し、不良固定資産の廃棄、敷金等の償却もれ、月ズレ給与・法定福利費の未払計上等々これらの節税対策は、お金の出ない、財務基盤を浴する、本来の節税対策です。このような節税に心がけることが大切です。


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