小さな会社の簡単経理
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経営者は常にマイナスをプラスと考え、プラスをマイナスに考える

景気が悪いときは幸いなり

【ポイント】
(1)会社の経営不振を世の中のせいにしない
(2)景気が悪いときは、設備投資や人材確保のチャンス
(3)景気が悪いときこそ、付加価値商品・サービスが生み出される

 日本は、「少子高齢化」が進み、「低成長の時代」「成熟社会」が到来しています。大量生産、大量消費の時代が終了し、いい商品やサービスだけが生き残ることが出来る社会が来ています。このような時代を前にして、「昔は良かった」「政治が悪い」「社会が悪い」「景気が悪い」類の愚痴を言わないことがこれからの経営者の条件と言えます。

★企業とは次の4つの条件を満たすものではないでしょうか?

(1)3人以上の他人が
(2)リスクを背負い
(3)創造力をもって
(4)利益を出す

 どれ1つ欠けても会社は存在し得ません。利益が出ず、赤字なら会社は永続しません。適度なリスクを背負わないと、創造力は生まれません。リスクを背負っていない国鉄・電話・郵便公社等の破綻、公務員の腐敗等は何一つリスクを背負っていなかった事に原因があります。会社が2人以下であれば、夫婦や友人関係で了解し合い、社会的存在にはなり得ません。

 また企業とは、適度なリスクを背負い、創造力を活性化して、利益を追求する社会的集団と言えます。ですから、企業の業績が悪かった場合、背負っているリスクが少ない、創造力が活性化していないということです。そこでは、「昔は良かった」「政治が悪い」「社会が悪い」「景気が悪い」という理由など入り込む余地はないのです。

 景気が悪いとき、業績が悪いときこそ幸いです。1つに創造力活性化のチャンスが与えられている。2つに創造力を活性化させ、新ビジネス、新商品、新サービスという付加価値が生み出すチャンスだからです。

 逆に好況のとき、業績がいいときこそ、危ないと考えるべきです。ムリ・ムダ・ムラが生まれやすく、経営者が安心してしまうからです。常にリスクを背負うことに貪欲になってください。


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