経営支援徒然帖

未曾有の経済危機。ビジネスモデルの転換は真似る力。

(16/05/10)

 100年に一度の経済危機が訪れています。

 多くの顧問先でも前年より大幅な売上や利益の下落が見られます。経営会議では、これまでのビジネスのやり方ではやっていけない、という経営者の危機感がひしひしと感じられます。
 会計事務所業界も例外ではなく、産業経済省のサ−ビス業統計調査でも、年間300億円のマ−ケットの縮小、それに伴い300事務所の純減少、職員も年間2000人程度減っており、給与水準も下がっているという全体的な数字が発表されています。記帳代行等の作業に対する報酬も年々下がり続けており、危機感をもたげている会計事務所も多いはずです。
 しかし、この業界でも大きく成長されている会計事務所も多いはずです。
 成長されている会計事務所には、いくつかの共通項が見受けられます。

  1. 何かに特化されている。(経営計画・経営会議・資金繰り・経営支援・資産税・医療等の業界特化等々です。)
  2. 特化されている業務にふさわしい職員の採用、教育、研修、評価システムがある。
  3. 特化されている業務がシステム化されている。手工業的ではない。
    所長先生だけではなく全事務所員が関わっている。
  4. 上記がある上で、何らかの顧客拡大のアクション、仕組みがシステム化されている。

 以上、大きく成長されている事務所の共通項を見ましたが、まずはそれら成長している会計事務所のやり方を真似ることだと思います。
 これはすべての業界でも言えることであり、医療や建設、製造、小売、飲食でも、この不況期に成長されている会社はいくつもあります。このままではちょっとまずいな…と考えている経営者の方々は、まずはそれらの繁盛店や儲かっている会社の見学に行かれることです。