経営支援徒然帖

賃貸と購入どちらがお得?
(16/01/13)

 日本の住宅は、一般的に約23年で償却されており、償却時の住宅資産額は住宅投資額の3分の1程度しかないと言います。

 米国では住宅資産額が住宅投資額を上回ることが一般的であることを考えれば、日本の住宅は投資対象として魅力的なものが僅少であり、投資額と資産額の差額は単なる家賃の支払いをだと言い換えることもできます。さらに、住宅ローンの貸出割合で最も多いのが変動金利型だと言います。

 全期間固定型が多いものだと認識していましたが、2011年の実績では4%程度しかありません。

 都市銀行・信託銀行等の堅実な金融機関が、金利リスクを懸念して変動金利型を勧めているのだと考えられます。年功序列・終身雇用制度が崩壊した日本においては、年収が増え続ける保証はなく返済リスクを負うことになり、低金利の変動金利型の住宅ローンには金利リスクも付き纏います。

 「購入」か「賃貸」か、ライフスタイルや将来設計に応じて賢く選択すべきですが、世帯数や収入額に応じて居住環境を変えることが出来る「賃貸」の方が、現状の日本においては優位なのではないかと考えます。