経営支援徒然帖

なぜ経営計画はお飾りになるのか?
(15/12/10)

 せっかく苦労して作成しても経営計画・月次予算も会社のお飾りになってしまうことの背景には、様々な理由があります。

 年1回、経営陣が景気づけとアリバイ的に経営計画を発表し、二度と見ないものや社員の日常行動と何の関係もないもので終わってしまっているものが多いのはなぜでしょうか?


●経営者の一番大事な仕事・・・経営計画の作成

 最初は年度目標や各部門の計画が前年度の数値や年間計画数値の1/12に過ぎないものでも構わないのです。

 経営会議を定例化し、正確な決算予測の必要性が理解できれば、経過月の実績が1円たりとも狂わない正確な月次決算が必要であり、未経過月の月次予算は季節変動値を見越した1円までの精度を追求した月次予算が必要であることが分かってきます。

 また、単なる希望的観測や誇大妄想気味の予算は経営者自らの首を絞めるだけだということが理解されます。

 さらに、言葉ではなく、経営陣の一番大事な仕事とは経営計画の作成だということが理解してもらえます。


●予算に対する社員の認識の低さ

 経営者の上意下達式の経営計画は社員に何の意味も与えません。

 景気動向、同業他社動向、得意先、消費者、商品構成や具体的手順を無視した、前期比120%アップを売上目標と言われても社員はしらけるばかりです。