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(15/04/08)
飲食店等が、低価格戦略で攻めてくる競合業者が近所に出来たが故に、苦境に立たされることは珍しくありません。 相手に合わせて自社の価格を下げるというお店が結構多いのですが、背に腹は代えられないと実施する低価格戦略はたいてい失敗します。 低価格戦略は大別すると次の4種類となります。 1.規模の大きさを武器に仕入値を下げることで、売価を下げて販売する 2.原価率を引き上げて薄利多売を狙う 3.材料の品質を落として、売価を下げる 4.賃金を下げて、売価を下げる 1.は小規模なお店には無縁ですし、2.3.4.は絶対にやってはならない下策です。 大企業の低価格戦略に勝つ為には、大資本の低価格戦略に追随せずに、競合相手や常連客が求めていることが何かを理解した上で、それに応えられる自分たちの強みを理解する必要があります。 当然と思われるかもしれませんが、十二分に意識しておかないと目先の売上をあげようと焦って失敗します。つまり、競合相手を知ろうとする前に焦ってしまったことが敗因であり、焦らないようにするために常々意識しておくことが大切だということなのです。 具体的には次のような手順で作業を進めることをお薦めします。 ●競合相手が誰で、その相手ができていること・できないことを書き出す ●自分たちの常連客は誰で、その方々が自店に求めていることを書き出す ●自分たちが強みだと思っていることを書き出す 探すべきことは、「競合相手が満たせない顧客ニーズで自分たちが満たせるもの」です。 裾野を広げようとせずに、絞った顧客の絞ったニーズを満たすように集中することが大切です。長年続けられてきたお店であれば、経営者・従業員の頭の中に絶対にあります。あると信じて、作業してみてください。 |