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(14/06/09)
好業績でも倒産する 経営者や経理の責任者が、もしも『お宅の銀行が、メインバンクなのに・・・』などの表現を使ったならば、銀行の担当者は『この会社は、危ない!』と、考えるかもしれません。 そんな危険な発想は他にもあります。 危険な発想・企業側の勘違い 【1】長い付き合いだから 【2】返済が1回も遅れたことがないから 【3】支店長とツーカーの仲だから このような情緒的なことで、金融機関と付き合っていけた時代はありましたが、今はもう無理です。さらに「増収に伴う売掛債権分の資金不足」「設備投資資金」つまり、積極的経営に対する資金需要のケースでは、『きっと金融機関は前向きに対応してくれるはず』と、企業側は勘違いをしてしまいます。金融機関の置かれている環境や視点を理解していない中小企業は、大きなリスクを背負うことになります。 銀行の視点 銀行の視点は、 【1】キャッシュフロー経営として期待している健全性を持っているか。 営業収入−営業支出=営業収支で年間返済額が支払可能か? 減価償却費+税引き後利益で年間返済が可能かと言い換えることもできます。 【2】財務が健全性の改善方向に.向かっているか。 返済したら貸してくれるものだという成り行き経営者や経理担当者が多いが、どこにもそんな保証がない。経営計画を立て、実績数値で計画を追い、元金を減らす経営に努めることが肝要。 【3】企業経営者が収益活動の中にきちんと財務改善を意図しているのか (1)借入金が月商の3倍以内か (2)借入金が減価償却費+税引き後利益の10倍以内か (3)自己資本が同業他社の水準を上回っているか
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