経営支援徒然帖

攻める経営
(13/09/05)

 デフレ・円高・少子化。物を買わない若者たちの急増。中国経済にも陰りが見え始め、暗く厳しい経営環境の真っただ中にあります。

 そんな中、中小企業経営者の方々にとってもこのような閉塞感や不安感の中で経営の舵取りをしていかなければなりません。しかし、企業経営者の方々に忘れないでいただきたいのは、「攻める経営」が大事であるということです。ソニーの元社長である出井伸之氏がテレビ番組で語っていたことは、

・20世紀の成功体験は、21世紀では通用しない
・「スクラップ アンド ビルド」の精神が足りない

でした。

 そしてアップルのジョブズは「ハングリーであれ。愚か者であれ。」と言います。換言すれば「守るな。攻めろ」です。決して安定した経営環境であるとはいえない中で、着実に成果を上げるために必要なことは「果敢に攻める」ことではないでしょうか。

 守るべきは守り、維持すべきは維持し、しかし「攻める」ことを忘れてしまえば、事業は縮小の一途を辿ります。今こそ人・モノ・カネを結集し、社内・社外の人的財産を最大限に活用し、沈着で冷静に判断し、そして自己を奮い立たせて「攻め」の経営に邁進していただきたいと思います。

 中小企業であれば、営業・経理・技術の各部門を統括して意思決定を迅速に行える「経営会議」は必須のアイテムであるといえます。

 幹部や従業員の全員で知恵を振り絞り、改善点を探し、売上に結びつけていくことが可能になるからです。スピーディな判断、公私混同の排除等による社員モチベーションの向上、これらの結果としての「社員一丸」こそが「経営会議シムテム」の本質ともいえます。

 「ピンチこそ最大のチャンス」とは言い古された言葉ですが、まさに今がその時です。この困難な状況を逆手に、更なる企業のステップアップを目指しましょう。