経営支援徒然帖

決算診断は会社の健康診断
(12/12/12)

 決算診断という言葉を初めて聞いた方は、どのようなことをしてくれ、どのような効果があるのかイメ−ジが湧かない方もいらっしゃいます。

 そのような方々は、「健康診断」を思い起こしてください。
 健康診断では、さまざまな検査が行われます。血圧・血糖値・尿酸値等々、検査結果の多くは数値で示されます。その値が標準値と比較して、異常に高かったり、低かったり、あるいは急激な数値の変化があった場合は、再度精密な医師検査が行われ、病気の早期発見、治療が始まります。
 検査結果が出るまでハラハラ・ドキドキ、決算結果に一喜一憂された経験は誰でもあります。会社の健康診断も全く同じで、決算数値と分析は会社の健康状態を判定してくれます。
 ただ、会社の健康診断は、なかなか切迫感がなく、いざお金が回らなくなって大慌てする・・・という方がほとんどです。しかし、会社の体も日々の不摂生が病気を招いたとも言えますが、会社の健康診断も全く同じで、日頃の経営の仕方、お金の使い方等々の結果でもあります。
 会社の経営診断の結果から、会社の構造的な問題を事前発見して、適切な経営方針、意思決定をされることが会社の健康を保つ唯一の方法と言えます。
 その意味でも、決算書を正確に作成することが前提ですが、健康診断と同じように真剣に受け止める必要があります。