経営支援徒然帖

企業経理担当者の素朴な疑問
〜自社でパソコン会計を導入すれば顧問料は安くなりますか?〜
(12/08/09)

先日セミナーで企業の経理担当者から「これまで会計事務所に作成して頂いて ましたが、今年から自社でパソコン会計を導入して試算表を作り始めました。
毎月支払っていた顧問料は安くなりませんか?」という質問を受けました。
当然の疑問だと思いました。
少なくとも記帳代行分を値下げしてもらいたいと 思うのが担当者の気持ちでしょう。しかし、企業にとって専門家である会計事務所の活用の仕方はたくさんあります。

1.税務調査対応
2.税務調査の事前対策としての税務監査
3. 月次試算表から月次決算指導、監査による正確な企業業績の把握
4.不正監査や経理合理化の指導
5.月次決算分析による経営危険情報の提供
6.経営計画の立案サポ−トから経営会議の企画
7.決算予測に基づく会社の意思決定へのサポ−ト
8.実績・予定資金繰り表の作成と資金・財務サポ−ト

思いつくままに会計事務所の利用・活用方法を挙げてみました。
これらは記帳 代行をしていただけでは受けられないサービスであったものです。自社でパソコン会計を導入して初めて受けられるサービスかもしれません。 もとより記帳代行プラスアルファの顧問料を支払っていた場合は記帳代行分は 顧問料を引き下げられるでしょう。
これを踏まえ、自社経理化すれば違うサービスが受けられるということではな いでしょうか。ただし、会計事務所には違うサービスを提供するノウハウが試されるでしょう。